第3話 ミサではなにをするの?

この記事ではカトリックでのミサについて書いていく。


毎週日曜日には、私達は教会に行く。そこで信者のみんなとともに祈りの時間を過ごす。


たとえば、10時にミサが始まるとする。たいていみんなはその10分前、遅くても3分前には集まる。ミサは10時丁度に始まるので、それに遅れることは厳禁である。どうしても遅れてしまうなら行かないくらいのほうがまだましかもしれない。ただ、体調不良や病院受診などのやむを得ない用事でない限り、できる限りミサには参加したほうがいい。ミサに限らず、サボるのは良くないことだ。


ミサには落ち着いた格好、かつ肌の露出が必要以上に多くない格好で行くといい。ただ、神様に会う日なのだから、常識的な範囲ではあるものの、一番かわいい服で行ったらいい。


10時になると、鐘が鳴る。そうすると手元にある「典礼聖歌」という楽譜を開き、みんなで歌を歌う。基礎的な楽譜の読み方がわかっていれば、歌うのは案外むずかしくないが、はじめて教会に行くひとや信者さんでないひとには、聞き慣れない言葉が出てくることも多いだろう。


ミサが始まる前に、小さい冊子をとっておく。そこには今日、信者さんの代表の方や、神父さん(プロテスタントでは牧師さんという)が読む聖書の箇所が書いてある。聖書を持っていかなくても、この冊子があればいい。


その冊子をみんなで読む。代表者が読むので、あとのひとはその声に合わせて黙読する。代表者は2つ、そのあと神父さんが1つ読む。


だいたいここで15分くらいが過ぎる。


その後、神父さんからの説教(せっきょう。簡単に言うなら校長先生のお話みたいな感じでみんなにいろいろなことを話す)がある。内容は難しくなく、ひとを愛そうとか、ひとを許そうとか、戦争は良くないとか、どうしたら平和になるかとか、そういったことをキリスト教的な視点から解説する。


ここまででミサの半分(全体が約1時間程度なので、30分)が終わる。


残りの期間では、儀式(15分程度かかる)のあと、パンを配られ、それをみんなで食べる。このパンはイエス様のからだを模したものであり、それを食べると復活の奇跡を思い起こすことになる。本来はぶどう酒(あるいはぶどうジュース)も配られるべきで、それはイエス様の血であるが、これは最近省略されがちだ。


それが終わると、お知らせがある。教会でこんな行事があるとか、神父さんがしばらくどこかに行くからわかっておいてねといったこととかのお知らせがあったあと、自由に帰ることになる。

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クリスチャン初心者なんやが、質問ある? @kazashi

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