幻の橋





私の家は海の近くにある。


海岸線には川があり、

普段は人が渡れないほどで、この先の松林に続く道には行かれない。

川で海岸線が分断されているのだ。


ところが、昔こんなことがあった。


少し不安なことがあり、よく眠れなかった。

そこで私は、夜中に星を見ながら散策にでた。

今晩は月が出ていない。

翌日の大事な用事のことで、

大丈夫か心配だった。


私は海岸沿いの砂浜を歩き、川まで来た、

あれ?橋がある…



橋あったっけ?

私は橋を渡った。


すると2羽の白い鳩が飛び立った。


見ると赤い鳥居に白い神社が現れた。


わたしは明日のことを祈った。

「明日の用事が上手くゆきますように…。」


また、橋を渡り家路についた。


次の日の用事はつつがなく済んだ。


後日、散歩の途中海岸線を歩いたが、橋など何もなかった。


悩める人が通ると新月の日にこの川には橋がかかるという伝説だった。


そして運よく神社に願い事が出来れば、願いが叶うと言われていた。



橋のあった位置には


白鳩神社跡という石碑が建っていた…。


私は石碑にお礼参りをした。


不思議な気持ちだったが、心の中は冴え渡り、すがすがしくも温かい心持ちであった。















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かいがらテラス 他オムニバス める @Meru05

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