五円玉に糸を通すタイプの催眠術

世間はクリスマス一色だ。出掛けた先々で楽しげな音楽が流れている。


俺もサンタがやりたい!

プレゼントを配りたい!


だが周りの女の子たちはプレゼントはいらないと言う。

だいぶ大きくなったお腹を押さえて『もう貰ってるから』と。




年が明け、暖かくなってくると出産ラッシュが始まった。


最初に産まれたのは五人の妻の娘たちだ。

同じ日に五人産まれるだなんて運命を感じずにはいられない。

初めて抱っこした時のあの感動は一生忘れないだろう。



◇◇◇◇


あれから十六年…か。


悠斗の例から男性のダイエット計画が始まったんだ。

男性が痩せて体力を付ける事により、命中率と男児出生率が多少なり改善されてきた。


だがそれでもまだまだ男が少ない。

今年十六歳になる俺の息子たちに期待が寄せられている。すでに有名企業の娘さんとの種付け依頼が来ているそうだ。


息子たちには頑張って貰いたい。



それより一緒に暮らしている五人の娘が可愛いくて可愛いくて仕方がない。


キリッと伊達メガネだったり、髪で片目が隠れていたり、うなじがチャーミングだったり、太ももがムチムチだったり、全体的にバランスがとれていたり。それにしても可愛いく育ったな。


まるで学生時代のママを見ているようだ。




「「ねぇパパぁ♡これ見てぇ♡」」


「うん?なんだ?五円玉?」


「ほらほらっ見て♡パパはだんだん眠くな~る。眠くなる~」


おっと、これはまたアナログな!

五円玉に糸を通すタイプの催眠術か!

平成をすっ飛ばして昭和だろ!

振り子のように五円玉をブラブラと揺らして…


「うっ!なんだか、頭が…ガクッ」


「「きゃあ♡本当に掛かった!」」


ふっふっふ。どうだ俺の催眠術に掛かった振りは。

十六年ぶりにやったが上手いもんだろ?

ママたちも俺の演技には騙されたものだ。懐かしいな。



「「ねぇ、ママのベッドの下にある本のヤツ!パパにエッチなお願いしちゃおうよ♡」」


「「そうだね♡せーの♡」」


「「「「「私たちパパの子種が欲しいの♡エッチして♡」」」」」


「どう?掛かった?」

「このまま押し倒す?」

「「そうね♡せーの♡」」


「やめろ!バ、バカか!お前たち!いつも言ってるだろうが!それはしないって!」


可愛いけど性的には見れないんだよ!


「きゃあ♡パパが怒った♡逃げろ!!」


「待てこら!お前たち!」


「「きゃあ♡パパはなんで催眠術に掛かってないのよ!?」」


「バカかお前たち!んなもん掛かる訳無いだろ!待て、逃げるな~!」



「「あらあら」」

「「「まあまあ」」」


「本当に仲が良いんだから。他のお宅でもこんな感じみたいよ。子供たち皆パパが大好きでパパも子供たちが大好きで。これじゃいつまでも子離れ出来そうにないわね」


「「ねぇ?久しぶりにアレやってみる♡」」

「「「いいわね♡」」」


「陽太くん♡これ見て♡」


「ん?」


ホワン♪ホワン♪


妻の持つスマホからは不思議な音が鳴り、画面には幾何学模様がグルグルと回っている。


ふふっ、やっぱり催眠といったらコレだよな!!


「「「「「陽太くん♡そろそろ二人目が欲しいわ♡最後までして♡」」」」」


うぉぉ~!ママたち愛してるぞ♡




「ちょっと!陽太お兄ちゃん♡私も妻なんだからちゃんと紹介してよね♡」


「優ちゃんもいるよ」


おわり。



◇◇◇◇


ここまで読んでいただきありがとうございます。自身初の10万文字作品となりました。

これも皆さんの応援のおかげです。

ほぼ毎日更新出来たのもいつもコメント頂いている方々が居たからです。

ありがとうございました。


最高順位ジャンル別19位、総合137位!


新作準備中ですので、その時はまた応援よろしくお願いいたします。

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貞操観念逆転世界で『催眠アプリ』を手に入れた俺はクラスメイトに少しエッチなお願いをする~なお彼女達は催眠には掛かっていない 優香猫 @kaneyu8313

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