(後編)
ほうきに乗っているのは青いローブを着た少女魔法使いだった。
「お届け物でーす。こちら魔女n「あーーーーーーー!」うっさいわね!」
いきなり魔王様が大声を出すので魔女は混乱しているようだった。
「これ以上言うな!既存の映画作品のパクリになる!」
「うるさいわね!こっちはさっきまで鮭のパイを運ばされたのよ!」
「ニシンのパイじゃないのね……」
「それに見なさい!これ!一緒に乗ってる猫、白猫でしょ!ババっていうのよ」
「色々、ギリギリな気がするわ……」
「何よ!ジジババつながりなだけじゃない!」
「それはそうと何の用だ?今日は世界三大珍味十種盛り以外何も頼んでないぞ?」
「むしろ三つしかない珍味を十個用意する方が大変だと思いますけど。魔王様」
私は魔王様にツッコむ。それを受けて魔女は
「あれ?ラクサスは?」
「ああ、あいつなら研究室にいるぞ」
そんなことをしていると、ラクサスさんが研究室から出てきた。
「おう、魔女っ娘ありがとな」
「はい、お届け物。毎週ありがとね」
「はい、お支払いはクレジットカードでよろしく」
「いや、魔族の世界にもカードの概念はあるの!」
「当たり前だろ。どこの誰が未だ金貨で払うんだよ。アホじゃないか?」
「まぁまぁ落ち着いてください」
声を荒げる魔王様を制してラクサスさんは段ボールを開けたそこには……
『週刊 何でもデストロイ砲を作ろう! 第3号』
どこかで見たことがあるようなものがあった。恐ろしくなったのか魔王様はラクサスに質問する。
「え?」
「これって、あのディア〇ステ〇ーニとかが出してる奴?」
「ああ、そうですぜ?」
「いや、世界を破壊する兵器がそんな手軽に手に入ってたまるか!」
「いやだってこれ、ドライバー一本で作れるし、チンパンジーでも作れるんすよ」
「チンパンジーに世界征服されてたまるかコラ!征服するのは俺じゃ!」
「悪魔が世界征服するのも同じだと思うんですよ……」
魔王様の暴論に私は苦笑いする。
「まぁいいや、とりあえず作ってみよう」
そう言ってラクサスは私と魔王様を連れて工房に入っていった。
10分後
「よし今日の分は終わりだな」
「へぇ、どんな感じなの?」
「ああ、出来たぞ」
「これはどの部分なんだ?」
「まぁ土台を支えるための土台を支えるための土台を支えるための土台だな」
「土台多っ!それもう逆に面倒じゃない?」
「まぁな」
「正直ね」
「これで世界が征服される日も近い……フッフッフ」
「まぁ、あと84週もすればできるだろ」
「は?」
魔王様は一瞬止まった。
「何あと一年以上もかかるの!遅くね?」
「何言ってんだ。最終兵器だぞ?この程度かかるよ」
「いや一年も待ってたら勇者来ちゃうでしょうが!」
「そうよ!一年も待ったら勇者が最強装備携えて来ちゃうわよ!」
私と魔王様はラクサスに畳みかける。
「ああ、それは大丈夫だ。報告によるとこの世界の勇者は現在一切宿屋でセーブしない縛りで冒険してるからあと五年は来ないだろう」
「はぁ?アホじゃない?何で世界の危機だっていうのに縛りプレイしてるのよ!」
「んなこと知るか!どうも、すぐに死ぬんで過労になった序盤の町の司祭たちがストライキ中らしい。それで結構遅れたんだ」
ストライキするほどってそりゃ迷惑だろう。
「あ~もう、いつになったら最終決戦になるんだ」
「まぁ魔王様、今のうちに力を蓄えておきましょう」
「そうですぜ、折角一括払いで3000万円魔王軍の経費で落としてるんで、無駄にできません」
「ちょ、最近金が少ないと思ったら、てめぇの仕業か!」
ちなみにその何でもデストロイ砲を作っていた会社はそれがバレて王国軍に工場をつぶされたらしい。
「あ~!せっかく84週分前払いしてたのに!まぁ、魔王軍の経費だしいいか」
「どこも良くないわよ!アホ技師!」
落ち込むラクサスに私はツッコむ。ああ、たぶん世界征服の日は永遠に来ないだろう。
こんな魔王軍は嫌だ~世界滅亡兵器の秘密 UMA未確認党 @uma-mikakunin
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます