小難しい用語が登場せずサクサクと読み進められるので、肩の力を抜いて楽しむことができる物語です。魔王軍と勇者チーム双方がクセ強な問題を抱えている場面がとても面白く、気付けば一気読みしていました。また、既視感のある言葉や、伏せ字の面白おかしな言い回しについ微笑みがこぼれます。魔王軍の人選や運用に振り回される主人公をそっと影から応援したくなる作品です。