街中を歩いている人達を見ていると、みんな幸せそうで満たされていて不自由もなさそうで至って普通の感覚を持ち合わせていて頭も良くて屈託もなさそうで。
つい自分一人だけが猛烈な劣等感を覚えるような瞬間もありますが、こうして人の心を紐解いてみると、案外みんな闇を抱えていて、そんな闇を持った自分を可愛がっているものなのだなと、ちょっと安心感を覚えます。
未熟な部分を持っているのは自分だけじゃなかったのだなぁと。
作中の登場人物はみんなまだ子供ですが、大人だって似たようなもので、付き合う相手に合わせて最大限の演技をしますし、世の中の決して綺麗ではない真理に密かに気付いたつもりで優越感に満たされることもありますし、こんな汚い世の中浄化されてしまえばいいのにと思うことすらあります。
今の若い子達はこの世の中をどう感じているのでしょうか。
自己と他者の板挟みになりやすい年頃。
世の中の理不尽や儘ならなさを乗り越える術を身に付ける時期でもありますね。
今後、波乱の展開が待ち受けていそうですが、作中の子達がどうやってこの難局を生きるのか、見届けていきたいです。
この作品の最大の魅力は若者達の柔らかく鋭い感受性にあります。
そちらもまた楽しみに読ませていただきます。