何度でも出会い、何度でも恋をする。時を超えて繰り返される愛

砂漠に墜ちた氷の龍アルベリオと、人間の少年コール。
国家の道具として傷付けられ、居場所を失った龍が、たった一人の人間に庇われ、導かれていく姿は胸を締め付けられるほど切実です。

戦火に焼かれた過去、背負わされた烙印、そして抗いがたい「龍としての本能」と「人として愛したい願い」。

壮大なスケールのファンタジーでありながら、二人の関係は驚くほど身近に感じられ、読んでいると温もりが伝わってきます。

「何度でも出会い、何度でも恋をする」という言葉が、この物語のすべてを象徴しているようでした。