くもりのちあめのちはれ
来島あんず
くもりのちあめのちはれ
先に起き窓を開ければベランダに自分が育ててない緑の芽
ラジオ聴きながら豚こまを炒める ラジオが作ったご飯をお食べ
宿題の日記はありもしないのに今日の天気を記録している
(そばにいて)わたしが思っているよりもまだ欲深いわたしのために
地上なら傘の外に手を伸ばすだけ 遠い遠い地面を見下ろす
雨音で曖昧になる どちらから言い出したのか無茶な計画
通り過ぎた風の美しさをずっと覚えているひとよ、いつまでも
読みかけの小説をただただ運び 小旅行の荷解きは数分
ここからは星が見えたりサイレンの在り処に何もないのが見える
ひと夏のあいだ裸足に突き刺さる ひとの爪 ベビースターラーメン
くもりのちあめのちはれ 来島あんず @krsmaaa
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます