AIと人との関係を客観的に、そして温かく描いた名作

完結まで読了しました!

本作はタイトルの通りAIを題材にした内容ですが、その中でも特筆すべきはAIと人との関わりを実に客観的に捉えた上で、人情味あふれる暖かみで包み込んでいる点でしょう。

AIを冷たく危険なシステムとして描くのではなく、かといって人間に徹頭徹尾寄り添ってくれる、ファンタジーのような都合の良い存在でもない。

AIの持つ危険性、AIと人が関わることで起こりうる(もしくはすでに起きている)問題をしっかりと描写しつつ、それでも人がAIに抱く願いや希望、そして人ゆえに感じてしまう愛着や絆を実に肯定的に描いています。

こういったバランス感覚を一貫してぶれることなく、さらにエンタメ作品として娯楽性も持たせつつ、さらにさらに読後感も爽やかで温かい。これらの全てを満たしている作品はそうそうお目にかかれないのではないでしょうか。

連日AIを取り巻く環境が変化していく現在の世の中で、今だからこそ読んで欲しい一作です。おすすめ!!!!!

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