out of the blue

丸瀬まる

out of the blue

公園のベンチのせまさ セミならばこんな先送りはしないのに


笑ってほしいところで笑ってくれること程度で強く揺れる風鈴


あげたい、とおもえば遠くなる背中 小雨のようにひとりよがりで


真夏日を超えればあとはおなじだとかすり傷ばかりを怖がった


反射するカーブミラーのまぶしさが出会った日から焼き付いている


ブランコは寄せては返す波みたい だけど迷子になったりしない


ひとりなら痛まなかった心臓がからだのなかにいくつもあって


厚底のサンダルを履くその意味をいちばんきれいに話してみたい


いつだって甘さは苦さと比例するはずでしょう、缶入りのカフェオレ


夕焼けが晴れの予兆となるようにつぎ会える日を教えてほしい

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out of the blue 丸瀬まる @maruse__maru

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