「赤色巨星燃え尽きるまで、しでかす」という、爆発力のあるタイトルに惹かれました。主人公はサラリーマンかOLでしょうか。社会人としての倦怠感や虚無感を、淡々と時にユーモラスに描いています。紙吹雪 屋上でふたりばら蒔けば真夏凍らす共犯者になるそんな中、この9首目は、恋の高揚感と世界への破壊願望が、美しく融合している秀歌だと思いました。お勧め短歌集です。