学生時代に私も机の上に何か書いたことがありますが、こちらは得体の知れない誰かから返事が来るお話です。やり取りが続きますが、内容がほっこりするもので癒されます。やがて、主人公は学校であるものを見てしまいますが、その時のメッセージのやり取りが切ないです。最後は不思議な感覚で、なんとも言えない余韻が残りました。
机の落書きで交流したことがある人はどれくらいいるだろうか。移動教室や昼間・夜間の二部制といった同じ机を共有することがある学校では起きるかもしれない。交流した相手が人間ではなかったらどうだろうか。いろいろな妖が存在する学校で、思わず引き込まれる不思議で恐ろしい日常の交流を読んでみてほしい。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(457文字)
もっと見る