設定解説:登場人物④ 魔族・竜など

注)前作をお読みになっている方、設定は不要と言う方は、以下にお進みください。


第1章 囚われのエルフ編 プロローグ

https://kakuyomu.jp/works/16818792439188532627/episodes/16818792440551384633



【登場人物紹介:魔族・竜など】


〇ラーケイオス

 アラバイン王国の守護竜にして竜王。竜の騎士たるラキウスの相棒。全長100メートルを超える巨大な竜で、全身金色の姿から「金色の竜王」と謳われる。先代竜の騎士であるアレクシウスの死後、彼の墓のあるファルージャの神殿の地下に眠り続けていた。覚醒後はラキウスの相棒として共に戦う。ラキウスやリアーナとはパスを通して意思疎通が可能であるが、人語を発することは出来ない。また、女体化の能力などは全く無いが、猫くらいの大きさの分体を生み出すことが出来る。ラキウスはこの分体を「ちびラー」と呼んで、セーシェリアの護衛のため、彼女の側に置いていた。

 なお、ラキウス同様、魔王アースガルドによって創られた特殊な魔族であるが、本人(本竜?)には、そんな記憶も意識も無い。その魔力は膨大で、魔力を放出するブレスはフルパワーで撃つと大都市を丸ごと消滅させるほどである。ミノス神聖帝国軍30万に対して放った時には、即死7万、負傷者5万という前代未聞の大惨事を引き起こした。また、翼を使わず、魔力だけで飛んだ場合、音速の2倍から3倍の超音速での飛行が可能である

 余談であるが、ラーケイオスという名前と主人公のラキウスという名前は発音が違うだけで同じ名前であり、ラキウスの名前はラーケイオスにちなんで名づけられたものである。



〇レイヴァーテイン

 もう一人の竜王。水龍で全長700メートルほどの大海蛇のような姿をしている。ラキウスの行動を見守っていたが、魔族であるアデリアと心を通わす彼に失望し、大津波を起こして領地ごと葬り去ろうとした。だが、アレクシウスの建国した国を傷つけようとしたことにアデリアが激昂。空間切断でバラバラにされ死亡する。なお、初見だったため、空間切断が有効だったが、わかっていれば、対処は可能だった。



〇アースガルド

 地母龍とも呼ばれる竜。全長35キロメートルにも及ぶ超巨大な竜であり、その正体は遥か数千年前にこの世界にやって来た魔王である。ラキウスやラーケイオスの創造主に当たる。

 古代超文明の戦争中、暴走した超兵器ブラックホール砲によってできた次元の亀裂からこちらの世界にやって来る。攻撃してきた人類を逆に撃退し、滅亡の縁まで追いやった。人類文明をことごとく灰燼に帰し、残された人類の記憶消去や改造など行っている。

 他の魔王が追いかけてくることを想定し、他の魔王の眷属である魔族が動き出した場合、魔王の魔力の器である「竜の騎士」となる魂を異世界から自動召喚するプログラムを各地に施したうえで眠りについていた。

 魔王セラフィールの現界により目を覚まし、ラキウスの魔力容量を拡張させて自らの魔力を充填し、その力で異界にいるセラフィールの本体を撃たせて撃破した。その後、再び眠りにつくために離れて行き、現在の居場所は不明。



〇セラフィール

 異界から来た魔王。女性と見まごうばかりの美貌を持った男性の姿。アデリア(リュステール)の創造主であるが、自らを裏切り、ラキウスを庇った彼女を殺害した。

 なお、本体を異界に残し、影のみをこちら側の世界に送り込んだ形であるが、それでもラキウス達が束になっても敵わない圧倒的な力を有していた。アースガルドの眷属であるラキウスらを人質にしようと、殺さないように終始手加減しながら戦っており、その舐めプにより最終的に倒されることになる。なお、死んではおらず、千年後くらいに復活するだろうと言われている。

 人間に全く関心が無く、その関心はアースガルドに対してのみ向けられている。アースガルドが他の世界に行ってしまった後、行方を探るため、眷属である魔族を送り込んでいた。400年前の72柱の魔族もそのためであり、本人に人類支配など全く、これっぽっちも関心が無い。彼からすると人類支配など「蟻を支配してどうする」程度の認識である。



〇リュステール(アデリア)

 登場人物②のアデリアの項参照。



〇アスクレイディオス(本体)

 サヴィナフに憑依していた魔族。セラフィールの第3の眼が分離して魔族になった、魔王の力を持つ特殊な魔族。アースガルドの居場所を探るため、各地に自らの分体を放っていた。セラフィールをこの地に招いた後、セラフィールに吸収され、元の「眼」に戻った。



〇アスクレイディオス(分体)

 各地に放たれていたアスクレイディオスの分体の一つ。72柱の魔族中、67位に位置していた。他者に憑依して活動するタイプの魔族であり、本体は小さな石のような形をしている。そこから針のようなものを出して体内に侵入し、精神を乗っ取る。さらに本体から出てくる膜がまるで服のように相手の体を覆って完成する。

 400年前に封印されていたが、魔族を信奉する邪教徒によって復活する。その際、当時7歳のテオドラに乗り移ろうとするが果たせず、護衛でついていた女冒険者に憑りついた。その後、支配権を獲得したテオドラの指示でテシウスの反乱の手助けをするが、捕虜にしたリアーナに乗り移ることになる。最後は竜の騎士の力に覚醒したラキウスに退治された。



〇ヒュドラ

 サヴィナフがセラフィールによって変化させられた魔族。尻尾が無数の触手となった巨大なエイの形をしている。全長400メートルほどの巨体で、普段は海に潜み、触手を伸ばして、先端の口を使って人を喰らう他、触手の先端からブレスを放出したり、多層の魔法障壁を張るなどの魔法を使える。空を飛ぶこともでき、レオニードではラーケイオスとドッグファイトを繰り広げた。

 最後、ラーケイオスのブレスをアデリアの空間魔法で多層障壁の内側に転移させるという方法で倒された。

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