No.2 第4話の感想

 続きです。



>第4話 スノードロップの花言葉、知ってる?


 はい、知りません!(様式美)



> 右に左に大きく蛇行しながら路上を疾駆するアリソンを前に、指揮官らしき腕章の男もその部下も一瞬反応が遅れる。


 おっといきなり戦闘シーンからです。

 素早く駆けるアリソン。



> その間にも右に持った機械刀は馳せる軌道に合わせて切っ先で地を抉り、左手にはいつの間にかハンドガンを取り出し構えながら、なおも駆けに駆ける。


 両手持ちですか。

 服はともかく機械刀は頑丈ですね。



> 泡を食ったように慌ててアサルトライフルを構えた三人の警備兵であったが、……アリソンが駆け抜けた後をなぞるように弾痕の列を刻んでいくばかりで、急いて立て直そうとした頃にはとっくに手遅れだった。


 弾が当たらないやつ。

 こういう弾除けする人って、弾丸がぜんぶ見えてるんですよね。たぶん。



>「だ、か、ら……ボクの、何が、何だって……聞いてるんだ、よ!」

> みるみる男たちに近づいたアリソンはバネで跳ね飛ばしたような大跳躍、太陽を背に腕章の男の胸目掛けて左に構えたハンドガンをダブルタップで撃ち込む。


 安定のウザ男属性に迫って跳躍。



> ボディーアーマーを着込んだ男を殺傷するほどの効果は無いものの、至近で撃ち込まれた弾丸は勢いよく次々着弾し、男は大きくのけ反る。


 即死ではないところが憎いですね。



> もちろんアリソンは織り込み済みで、跳躍から一気に下降へと移り機械刀を両手で構え大きく振りかぶる。


 止まらぬ連撃。



>「こ、た、え、ろ……よっ!」

> 答えたところで男を助けるつもりなど毛頭ないアリソンだったが、なおも問い質しながら空中から大きく袈裟斬り。


 殺りながら問うとか、ジャイアンも真っ青です。



> ボディーアーマーごと斬られた指揮官はそのまま仰向けに護衛車両のオープンボディに大の字で倒れ込む。

> ……残りの二人がアリソンの左右に呆然と立ち尽くす。

> 右の男には機械刀の切っ先を突き付け、左の男にはハンドガンの銃口を向け、男たちはどちらも動くに動けない。着地の際に舞い上がった土煙が収まらず、倒れた指揮官の血飛沫が上がる間の、まさに電光石火。


 血飛沫があがる描写がここに来ているのが電光石火感。

 スピード感が素敵です!



>「あいつはさ……ボクに何をしろって言ったの? あんたたち聞いてたでしょ?」

>「面を見せな、だったよ……っな?」

> 右の男が答えるや否や切っ先を翻し、清流が流れるような一切の無断のない動きでその首を斬る。……


 理不尽すぎ(笑



>「わかってないなー。ボクが聞きたいのは、そっちじゃないよ」

> 考えに考えた時間が数秒なのか一時間なのかすらわからなくなっていた男は、しどろもどろにアリソンに尋ねた。

>「ど……度胸? いや、そ……、その……眼鏡を……、はずして……」


> 男がすべてを言い終わる前に、アリソンは敢えて銃口を下げて一発撃ち込み、衝撃でよろけたところに右の腕をくるりと回して倒れ込む前に下から斬り上げて、アサルトライフルをその勢いで跳ね上げてそのまま男の左腕を切り落とし、続けざまに斬り下ろして右腕を切り落とす。

>「せーかい。よくできました」


 言わせて斬るとか、もはや悪魔の所業です(笑

 いや、この時点で「企業」の善悪判断が難しいので、護衛の方々可哀そうという印象が。



> 抑揚のない棒読みで男を見下ろして呟く。だからあんたも死ぬんだよ、と。


 この部分は個人的な恨みですね……(笑



> その一部始終を武装トラックから見つめていた男たちは、思い出したように運転室の上面に据えられた機関砲を撃とうと俯角を取ろうとするが、限界まで俯角を取ろうと下げ切ったためにキーキーと不快な音を立ててその限界を告げる。


 文法:主語と述語の関係が微妙です。 



> ……アリソンは、……ボンネットへ。瞬く間に駆け上がって据え付けられていた機関砲を根本からばっさりと斬り飛ばした。

> “肉も鉄も切り裂くムラサメブレード”という異名に恥じない、機械刀の本領発揮だった。


 地面にも引きずってましたよね。

 真面目に考えると刃って硬いものにぶつけるとミクロレベルで欠けて切れ味が悪くなります。

 未来仕様のムラサメブレードは、石や鉄程度では欠けないのでしょうね。



> 武装トラックの運転ルームには二人の警備兵が乗っていたが、……すっかり抵抗の意思は消え失せていた。

> ボンネット上から銃口を突き付けるアリソンの姿に、防弾ガラスとわかっていても男たちは恐れをなし浮ついた腰がいまにも逃げようと告げていた。銃弾は防げてもあの刀は防げない。それは生存本能の叫び。

>「ボクの仕事はさ、その後ろに積まれている荷物の回収なんだけどさ。どうしようか?」


 迂遠な脅し文句。

 襲撃される側は恐怖以外のなにものでもないです。



> アリソンは愛想のよい笑みを浮かべながら銃口でフロントガラスをトントンと小突く。……

>「さっさとどっか行ってくれない……かな?」


 脅し方(笑



> わざとボンネットに撃ち込みながらゆっくりと告げる。目的は積み荷なのだから、無駄に時間を費やす必要はなかったし、護衛を蹴散らしたことで積み荷を奪取するという依頼の半分以上は片がついていた。


 そういえばこの仕事、積み荷の強奪でしたね。

 持ち運ぶことを考えるとトラックを破壊しなかったほうが良い?



> ついに……二人の男は、運転ルームから我先にと逃げ散った。……

> ようやく積み荷を拝もうと荷台の扉を開いた頃に、遅れに遅れてやってきた最初に車列から外れた警備車両の警備兵と思しき男たちがぞろぞろとやってきて、警備任務のありふれた確認行為として叫んだ一言は、これまた地雷だった。


 どうしてみんな、眼鏡に言及するんでしょうね。


 文法:「やってきた」被っちゃってます。



>「おい、そこの女! 何があった? 眼鏡を取って顔を見せろ!」

>「あーーーー! ウザっ‼」

> スノードロップの花言葉――「あなたの死を望む」――そのままに荒れ狂う機械刀とハンドガンの乱舞は、あらためて積み荷を確かめるまでに四人分の躯を追加していった。

>「どいつもこいつも、眼鏡がなんだって言うんだよ」


 眼鏡に言及するところは同意です!



> 毒づいたアリソンは、積み荷の正体を知るや否や盛大に自分がやらかしたことを後悔する羽目になることを知らず、紺青の丸フレームの眼鏡の奥で、ようやく目的のブツを拝めると碧眼を輝かせていた。


 依頼ですが中身は楽しみなんですね?

 まぁ依頼でも護送してる中身は気になるというのが人情です。





 以上、第4話でした。

 スピード感のある戦闘シーンでしたね!

 アクションシーンの1文が長くなって、息をつけない雰囲気になるところが特徴的に思います。

 タイトルのスノードロップの話はアリソンの銀髪と白肌のこと、でしょうか。

 花言葉って「希望」とかだったような気が……まさか脅しのところ?(笑

 無事にタイトル回収してました。


 続きも読んでいきたいと思います。



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