No.2 第3話の感想

 続きです。



>第3話 不可視の地雷に要注意


 地雷。

 何となくアリソンの眼鏡っぽい気がします。



> シャオヘイが見つけたティア3の依頼。それは企業の大型武装トラックを襲撃して荷物を奪取する仕事だった。

> ティアとは依頼の難易度のことで、この数字が高ければ高いほどこなすのはきつくなる。ただしランク付けするのは発注者であるため、往々にして報酬を安く済ませるためにティアが低く設定されることは日常茶飯事だった。


 なるほどティア。まぁダークウェブ上の話ですから、規制する人もいなさそうですね。

 発注者側がどれだけ信頼を得ているか、という世界な気がします。

 しかしこの依頼の善悪に触れない感じが傭兵業ですね。



> アリソンの白絹のようなきめ細かい若い肌が灼け付くような陽射しが照り付けていた。全身をサイバーウェアとインプラントチップでカスタムしている体であっても、日焼けしそうなほどの強い陽射しを受ければ日焼けの心配はしなければならない。


 体は全身カスタムでしたか!


 文法:最初の文、主語の「陽射し」にかかる修飾語が多すぎて3度見しました。

 文法:後段の「日焼けしそうな~」は、「日焼け」が被っているのでどちらか削ったほうが良いかもです。



> アリソンの体はサイバーウェアを換装した後、人工筋肉と有機皮膚を敢えて採用していたからだ。有機皮膚は、天然物ほどではないにしても、陽にも灼けるし劣化もする。


 天然物というくらいに換装が標準化されているのですね。

 もはや寿命とか関係ない世界ぽいです。

 そして養殖物でも天然物と遜色ない内容!



> アリソン自慢の紺青色の丸フレームの眼鏡は、陽射しを考慮してサングラスシートが貼付されていた。不本意ながらも、「絶対付けなきゃ駄目」とシャオヘイが用意したものだ。


 「不本意」なのは「あの人」に、というやつですね。

 気遣いシャオヘイ、イイ!



> 灌木や岩ころが転々と転がるだけの開けた荒野に一直線に引かれた道路は、片側車線だけで大型トラックが優に三台は並行して走れるほど太く、……


 無法地帯っぽいんですが、それでも物流は生きてるんですねぇ。



>「あれか……」

> 濛々と大きな土煙を上げながら近づいてくる大きな黒い影が近づいてくるのが、アリソンにははっきりとわかった。ただし、依頼内容の一台の他にも護衛の車両が二台ほど前後に走っているのも、すぐに見てとれた。


 お仕事の始まりです!


 文法:「近づいてくる」が被ってますね。



> 転がっていた大きな岩の影に身を潜めていたアリソンは、ライフルバッグに納められていた狙撃銃を取り出し、バイポットを展開して肩付け復射姿勢になり、8倍スコープを覗きこんで慎重に標的を絞り込む。


 先程から専門用語が多くてちょっと調べながらです。

 素人ですみません。

 遠距離射撃ですね!



> その姿は、いつもながら場違いにもほどがある恰好。……ウェストが引き絞られた深紅のチャイナドレスという出で立ちだった。……


 メイド服からの換装です。

 そういえばメイド服は「目立つため」でしたね。

 その意味でチャイナドレスも十分目立ちます。

 でも隠れるつもりなら逆効果……



>「ボクからのプレゼントだよっ!」

> ……護衛車両のボンネットに命中し、たちまちそれは横滑りに大きく車列から外れていく。


 掛け声。隠密する気がないですね(笑

 遠方だから狙えれば良いのでしょう。

 腕前はさすがです。まずは護衛から。



> 企業が重要な物や人を運ぶ時は装甲車両を使うのが常道で、今回も多分に漏れず護衛車両も武装トラックも装甲が施されていた。射撃の振動が肩から全身へと波のように伝わっていき、足先から抜けていった。


 それを1発で仕留めるわけですから、銃弾も相応に重く反動がくるわけですね。


 ……撃った直後の描写の位置が、アクションから少し遠いような気もします。



> 企業戦争で多大な犠牲を出した物資輸送襲撃はほぼロケットランチャーや大型誘導弾によるもので、前時代的な狙撃銃で狙われることを想定していない。狙撃銃としては破格の20㎜口径狙撃銃を使った徹甲弾による長距離狙撃は、見事にその裏をかいていた。


 ふむ。狙撃銃は前近代的なのですね。

 力押しでなく技ありで装甲を突破。



> 一時の混乱に見舞われた車列は、襲撃されたことを理解すると猛然と速度を上げ、武装トラックの後方にいた護衛車両が横をすり抜けて前に位置を移す。

> オープンボディの護衛車両の上には四人。そのすべてを狙撃して始末する時間の余裕はありそうになかった。


 敵?さんも必死です。



>「ほら、もう一発っ」

> 二射目は運転手を正確に撃ち抜き、ハンドル操作を失った護衛車両は大きく蛇行を始め、そして武装トラックともども停止した。


 上の四人……



> 四方八方から撃たれるわけでもなく一射ずつ狙撃されていることに気づいてしまえば、襲撃者の人数が少ないだろうとすぐに判断がつくはずで、先に襲撃者を始末してから搬送を再開する方が得策だと判断したのだろう。


 つまり迎撃態勢に入ったわけですね。



> 車両が停止したのを確認したアリソンは、……岩陰から身を乗り出し、愛用のムラサメ重工製機械刀の柄を掴みながら道路の中央に進み出て仁王立ち。


 最初から隠れる気がない!

 逃亡しないことを確認して直接戦闘ですね。

 というか彼我の戦力差がそれだけあるということですか。



> 「なんだお前……」

> 護衛車両の生き残りの中の指揮官らしい腕章を付けた男が、……仲間になんだあれはとでも聞いているのか、何やら話している。


 ひそひそ?話。

 アリソンが銃を構えてないからって、油断しすぎじゃありませんか?

 狙撃手が別にいるとか考えないんでしょうか。



> ここは……だだっ広い荒野であり、深紅のチャイナドレスに長大な機械刀を引っさげた少女は、まったく彼ら想像の埒外だった。……


 少なくともその格好ならどこでも目立ちますよ。そして想定外(笑



>「一人で襲いにきたのか……大した度胸だ。その眼鏡をはずして面を見せな」

> 指揮官らしき男は盛大に、その自覚がないまま言葉の地雷を踏み破った。……


 いやだから一人かどうかって……。

 あー、地雷。



>……その刹那、グッと腰を落として跳ねるように飛んだアリソンは、着地と同時に常人の域を超えた瞬発力で駆けだすと、蛇が地を這うように大きく左右に身を動かしながら叫ぶ。


 この躍動感あふれる描写は素敵ですね!



>「ボクの……なんだって⁉ もう一度言ってみろ!」

> 武装トラックを襲う者と守る者。荒野の死闘が幕を開けた。


 様式美です。





 以上、第3話です。


 お仕事が始まりましたね。

 アリソンの手際よさが目立ち、実力者の風格にわくわくしました。

 ところで、傭兵業はともかく「企業」が社会悪なのかどうか。

 護衛の多さのせいで何となく悪役に思えちゃいますね。


 続きを読んでいきたいと思います。




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