恋の残骸と廻る季節

大和撫子

恋の残骸と廻る季節

落蝉は恋の残骸癒えた筈と手を伸ばせばジジと飛び出す


花氷君と過ごした在りし日よ想ひ出の華封じ込めて


シャボン玉揺らめくオーロラ小さき珠詰めた想いよ共に消え去れ


小夜更けて見上げる空に朧月頬に伝うは涙に非ず


夏の果て陽極まって陰と成す彼と親友の裏切の果て


天藍てんらんに凛然と映ゆる月白げっぱくや絵本の如く樹氷なりけり


薄氷うすらいは早春の吐息凪いだ風綻ぶ大地季節廻りて


若草と曙色に染まる空ときめく予感に花逍遥


天青てんせいや薄群青に青褐あおかちと君と読み合う夏空の色


ぽつねんと霧のまがきに淋しさも君と過ごせば深きおもむき



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

恋の残骸と廻る季節 大和撫子 @nadeshiko-yamato

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画