「建築×妖怪の異色コンビが織りなす、新感覚ダークファンタジー!」
- ★★★ Excellent!!!
一話から引き込まれました!妖怪相手に建築業を営む主人公・喪栗純の設定が斬新すぎて、次が気になって仕方ありません。
まず世界観が秀逸です。現代日本の片隅で、妖怪たちが「シックハウス症候群に悩まされる」という発想に脱帽。化学物質に弱い妖怪のために、特殊な建材を使って家を建てる――こんな設定、今まで読んだことがありません。建築の専門知識が随所に散りばめられていて、リアリティがすごい。
キャラクターも魅力的!特に明の「頭頂部に巨大な口」という設定と、それでいて骨董商として生きている姿のギャップが最高です。コンビニでホットスナックを爆食いするシーンは、グロテスクなのに妙に愛らしくて笑ってしまいました。
そして何より、会話のテンポが絶妙。純と明の軽口の応酬は、漫才を見ているようで、シリアスな場面でも適度に緊張をほぐしてくれます。「モグリの建築屋」「貧乏人のフリ」から始まる冒頭の掛け合いで、一気に作品世界に引き込まれました。
メミコという精霊の登場も見事。桃グミで手懐けられる太古の精霊という、威厳とコミカルさのバランスが絶妙で、今後の展開が楽しみでなりません。ファミレスでの「ポルターガイスト騒動」は、日常と非日常が交差する瞬間を見事に描いていて、思わずニヤリとしてしまいました。
これは間違いなく、続きが読みたくなる作品です!次話も楽しみに待っています!