殿下と誕生日





「え!殿下今日誕生日なんですか!?もっと早く言ってください!もう日付変わりますよ!?そんな仕事終わりの軽いノリで行ってもらっても困ります!あぁもう!何にもプレゼント用意してないっすよ!」



(彼女は困ったようにため息をつく)



「誕生日おめでとうございます。何もあげられないっすけど…私に出来ることならしますよ?何かないっすか?え?耳かきですか?いいですけど…そんなんでいいんですか?」



「わかりました…はい、私の膝の上に頭乗せて、、、ちょっとくすぐったいですね…じゃあ、左耳からいきますね」



(カリカリ…カリカリ…)



「耳垢溜まってますね…意外とズボラですもんね、殿下。手前の方はだいぶ綺麗なんですけど、奥の方が結構溜まってます」



(カリカリ…カリカリ)



「なんだか不思議ですねぇ。こうしてるとなんだか小さい子みたいです。あれ?ちょっと顔が赤いような…気のせい?ふふ…そういうことにしときましょうか」



(カリカリ…カリカリ)



「おや?今ちょっとピクってしましたね?ふぅん…ここがいいんですか。気持ちよさそうな顔してますね」



(カリカリ…カリカリ)



「あぁ、ちょっと動かないでくださいよ。くすぐったいですし、危ないですよ。よっぽど気持ち良いんですね」



(カリカリ…カリカリ)



「左耳はこんなとこですかね?仕上げに…」



(梵天でゾワゾワとした後、ふぅっと息を吹きかけてくる)



「はい、反対側やりますよ。こっち向いてください。よいしょっと、殿下?だらしない顔してますね…そんなに気持ちよかったんですか?右耳、始めますよ」



(カリカリ…カリカリ)



「本当に困難が誕生日プレゼントでよかったんですか?…そうですか。やって欲しいんでしたらこれからもやってあげてもいいっすよ?」



(カリカリ…カリカリ)



「いいのかって?いいに決まってるでしょう?私はもう、あなたの婚約者なんですから」



(カリカリ…カリカリ)



「殿下と出会えて…私本当によかったです。殿下のこと、大好きですよ」



(カリカリ…カリカリ)



「あはは…なんか照れますね。でも本心ですから、私を選んでくれてありがとうございます」



(カリカリ…カリカリ)



「でも不安になるんですよ?私なんかに殿下のお相手が務まるのかな…って」



「そうですか。それならよかったです」



(カリカリ…カリカリ)



「よしと、じゃあ仕上げ、いきますね」



(同じように梵天でゾワゾワとした後、ふぅっと息を吹きかけてくる)



「…あと…これは…サービスです」



(はむ。と耳が唇に挟まれる)



「はむ…はむ…」



(口を離した後、至近距離で囁かれる)



「ふぅ…愛してますよ。殿下…え?あ、ちょっと、きゃ!…んむぅ」



(ちゅ…と彼女を押し倒しキスをする)



「煽ってるのかって?ち、違いますよ。ちょっと!どこ触ってんすか…んもぅ、くすぐったい。まだお昼ですよ?」



「はぁ…しょうがないですね。これからもこうやって殿下のこと甘やかしちゃうんでしょうねぇ。誰かに見つかっても…知りませんからね?」



(俺の首に手が回されグイッと引っ張られ、そのままもう一度キスされる)



(そのまま彼女は俺へ囁く)



「たくさん、たくさん、愛してくださいね。私の殿下」













ー完ー





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私にだけ、ちょっとイジワルな皇子殿下〜まぁそんなところも好きなんですけどね〜 蒲公英 @mitibatanotannpopo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ