ヒロインは、婚約先に行く公爵令嬢の侍女。護衛1人と計3人しかいないのはちょっと不思議だけど、突然2人に駆け落ちされひとり取り残されてしまうからさあ大変、とそこから始まる話です。おもしろい。
いろんな意味で執事が戦犯(笑)成り行きで、成り代わらせられたので、逃げ出したいから、あの手この手で嫌われようとするけれど、裏目裏目になるのが、本当に面白いです。
そして何より、公爵様たちを筆頭に、皆温かいのが優しくてとても素敵です。コミカルでありながらも、心温まる話でハッピーエンドへ繋がる道のりが良かったです。
幸せな楽しい話を読みたい方にオススメします。
まず一言、「最高か!」( ;∀;)
異世界ファンタジーの暗黙の了解として、決して欠かせぬものとはなんでしょう?
数多ある物語を読みながら、これがないと読者がついてこない、読んでくれない、そういうエッセンスのひとつがあります。強烈な吸引力を放ち、キャッチ―に読者の心を捉えるもの。
それは「承認欲求」です。
ざまぁ系、チート系、悪役令嬢系、Vチューバー系、スローライフ系、その他たくさんのそれらは様々な困難な状況から「力を示し」周囲のモブキャラ達より、驚かれたり、褒められた、頼られたり、見直されたり、認められたり、もうこれでもかとちやほやされます。
それらは主人公に共感した読者の持つ「承認欲求」を満たし、物語が「面白い」と思われる異世界ファンタジーを書く上で、決して外せない暗黙の了解なのです。
さて本作です。
「承認欲求」……あれ、ないな(笑)。
と言う訳で、こちらの物語にはそんな暗黙の了解はないです、だけど力強く面白い!!!
まぁ、うっすらとなくもないとは言えない事もないのですが(ないが多い、笑)、いわゆる「良い意味での裏切り」が多発、いや炸裂、いや暴発しております(笑)。
お勧め致します。
締め切りギリギリという状況に追い込まれた筆者様が、その抜群のストーリーテラー能力を「あと何万字かぁああああ!(悟空っぽく)」と叫び、穏やかな心を持ちながら計画性のなさにより目覚めた「すっごい傑作」となっているのです(あっ、すいません、つい……笑)。
しかも、最高のコメディエンヌがこのコメデイな物語の中で、しっかりと自己の人生に対する回答を見出すと言う、ヒューマンで文芸的な側面もさらり織り込まれております。
面白いです(何回目? 笑)、皆様、是非、宜しくお願い致します( ;∀;)
公爵令嬢オリヴィア付きの侍女セレナ。
オリヴィアが、女嫌いで有名の美形公爵令息ステファンと婚約することになり、付いていく途中で理由あって身代わりに……。
身代わりになったヒロインが、身代わりと気付かれずにヒーローに溺愛される物語は珍しくないと思います。
しかし、ヒロインが脳内でひたすらツッコミ入れまくる物語は初めて読みました(笑)。
もう一話目からず〜〜っと面白い!
時々訛るのも面白い!(理由は読んでのお楽しみ)
まあとにっかく面白いです!
さらに、笑いばっかり、ツッコミどころ満載のラブコメかと思いきや、要所要所で恋愛要素がバッチリ入るところがニクイ!
「きゃ〜♡」と叫びたくなるラブシーンがちゃんとある!……のに最後まで面白いって、ズルくないですか!?
作者様ならではの恋愛小説、おすすめです。
ぜひお楽しみ下さい〜!
いやー、おもしろかった。
最初から最後までブレることなくきっちり笑わせていただきました。
ヒロインセレナは輿入れする公爵令嬢オリヴィアに付きそう次女。
しかしオリヴィアの駆け落ちによって急遽代役をやらされることに。
というセレナの前世はジャポネーゼ(細かくは北関東)。
繰り出すお国訛りのパンチが、まあ効いてること。
うまいこと婚約破棄に持っていって無事に帰りたいセレナの思惑に反して、
気付けばオリヴィアのお相手になるはずだったステファンがセレナにダダハマリしてゆくわけですが、
その様子が、こう、逐一面白くてデスネ(笑)
よし、もううるさいことは言いません。
とにかく読みましょう。
でも最後にもう少しだけ。
ドラマ仕立て、キャラクターメイクのバランス、文体の安定感、
全てにおいてクオリティが桁違いでした。
本コンテストの勝負に出たと見ています。
勝ちますよ、これは。