充実した夏(の時間と空間)を楽しむ中国人 V.1.1

@MasatoHiraguri

第1話 第0話 偶像崇拝と実物思考

  日本に蔓延する「韓流」日本人の(夏の)楽しみ方とは、スマホ(カメラ)で(一瞬を)切り取った楽しそうな.写真・おいしそうな食べ物の写真を「人に見せて・自慢して楽しむ」。なんとも軽い思い出。


  一方、人民網日本語版のこの記事に見る中国式(夏の)楽しみ方とは、現実の様々な時間と空間をじっくりドップリ味わえる、重みのある実体験。

「むりやり楽しんだことにしよう」という韓流偶像崇拝的楽しみ方と、現実に自分がいた時間と空間がそのまま思い出として楽しめるのと、どちらが正しいのか、というものではないかもしれません。毎日の生活・自分の人生の楽しみ方とは、人それぞれですから。


  しかし私は、自分が死ぬ時に偶像的(写真や動画で見直さなければ記憶に残らないような)思い出ばかりでは「中身が薄まった人生」でしかなく、「来世につながらない」「死んでも死にきれない」という気がして仕方がない。  

  たとえ貧乏でも(実際いま貧乏ですが)短い人生でもいいから、中国式の「中身の濃い・実体のある・時間と空間がじっくり詰まった」思い出と一緒に死にあの世の旅に出たいと思っているのです。


第1話 韓流日本人と中国人の「夏の楽しみ方」


  日本では、夏の避暑地とは単に緯度が高い軽井沢(標高950メートル)で、金持ちは別荘で、貧乏人は「通りすがり」で避暑を味わう、という程度。

  金持ちも貧乏人も、共に同じカネを払って平等に(苦行を)楽しめるのは、かの韓流万博や米流のディズニーランドのような「暑い・待つ、を体験するテーマパーク」ばかり。(涼しいのは電車やバス、自家用車内だけ)。


  万博は一日でうんざりらしい。

  軽井沢の場合、一週間・一ヶ月間住めるくらいの金持ちしか「夏(避暑)を味わう」ことはできない。とはいっても、せいぜい花火大会程度のイベントくらいしかない(行ったことのある人の話によると、見栄で行っている部分もあるそうです)。

  そして金持ちは、とにかく「別荘に滞在していた」というのが大事、貧乏人はとにかく「軽井沢行ってきたぜ」というのを「自慢する」だけ。不動産屋は別荘の販売をするだけだし、ホテルや喫茶店・レストランはそれぞれの商売で日銭を稼ぐだけ。

  中国人のように、様々な要素・要因・機能・能力を、あるベクトルにむけてがっちり・しっかりとオーガナイズして、より大きな付加価値というか実体経済を現出する、なんてことができないのが現在の韓流日本なのです。


  韓流の源流韓国では、日本以上になにをやってもちぐはぐ、バラバラ、ものごとを有機的に結びつけるということができない(「月刊Hanada」連載『室谷克実 隣国のかたち』)。工業団地を作ったのはいいが、電力が足りない。一番近くの発電所から送電線を引っ張ってくるのにかかる工事期間の見積もりが、なんと「150ヶ月!」なんて。


  ところが中国では、中国人らしい「チェーンサプライ能力」「人間力」「なんでも経済化する能力」「複合力」によって、そんな「陳腐な常識」を完全否定したかのように、「貧乏人でも金持ちでも平等に・じっくりと避暑を味わえる」(テーマパークのような)避暑地を作り上げてしまう。

  いわく、没入型・体験型・継続型(一過性ではなく長く滞在したくなる・何度でも行きたくなる)楽しみの創出。これこそが中国的というか中華料理的おもてなし。


○「野玉海・海坪彝族たいまつシーズン」には、景勝区内で「たいまつ祭りを楽しむ」

○「土司宴(首長の宴)を堪能」

○「森林ミニトレインでのんびり旅行」

 → 「涼しい夏」を味わう

 → 作り物ではない本物の(民族)文化を味わう

 → 中国人らしいイベントや食べ物を味わう(ハンバーガーとコーラなんていう、身体に悪い紋切り型の食べ物なんてありません)

 → 食・文化・各種アクティビティという重層的な体験・中身の濃い時間を味わうことができる


第2話 中国人の人間力


  『夏でも平均気温が19度とひんやりと涼しい気候を武器に、

○ 避暑をテーマにした文化観光キャンペーンを盛大に打ち出し

○ イベントや景色鑑賞

○ 文化・風俗の体験

○ ステイ・ウエルネスが三位一体となったじっくり体験

それらを体系的に構築し、「一地域一特色」というステイ・ラインナップ(長く滞在しても楽しめるような工夫)をすることで、観光産業が「短期観光」から「じっくりステイ」へのモデル転換・高度化を加速することができるような取り組みをしている。』


韓流日本では、各種テーマパークでの楽しみ方というのは画一的で、平面的な韓国人体質スタイル。現在行われている万博でも、駐車するのに並び、電車で並び、バスで並び、イベント会場・館で並び、食事・トイレ・空いているベンチを求めて並ぶ。

そして帰りもまた、並ぶ・待つことに大半の時間を費やす。

そこに滞在して本当に楽しんだのは、スマホで撮影した写真や動画を見ると、滞在時間10時間のうち、1時間足らず。9割は待つ時間(楽しんでいない時間ばかり)なのです。

第3話 在来種純粋日本人の夏の楽しみ方


ところが、中国人はそんな無駄なことはしない、というか、韓国人体質と違って本当に毎日の生活を・人生を楽しむことを知っている。「10時間のうち9時間を楽しまなければ(わざわざ行く・お金を使う)意味が無い」という精神が染みついている。


因みに、韓流日本人ではなく在来種純粋日本人の場合、万博のようなゴテゴテと人工物ばかりの韓流気違い空間よりも、団扇に蚊取り線香、日本蕎麦やそうめん、麦茶で水ようかん、昼は蝉、夜は鈴虫の声を聴きながら、どんな場所でも時間と空間を楽しむことができる。ゴチャゴチャとサイケデリックな品のない建物や食べ物がなければ楽しむフリができない韓流・米流人間とは違うのです。

き‐ちがい【気違い・気狂い】 ‥チガヒ

①精神状態が正常でないこと。狂気。乱心。また、その人。狂人。

②ある物事に熱中して心を奪われること。また、その人。「競馬―」広辞苑


中国人と同じように「時間と空間を味わう」ことを望む在来種純粋日本人には、韓流万博やディズニーランドよりも、中国スタイルの貴州省六盤水市の方がよほど向いている。


第4話 夏の平均気温19度のテーマパーク


<引用始め>

夏の平均気温19度!涼しい夏を楽しめる貴州省六盤水市を訪ねて


人民網日本語版 2025年08月07日16:37

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250807/k10014887971000.html



貴州省六盤水野玉海国家級観光リゾートを訪れた広西壮(チワン)族自治区から来たという男性・姚さんは、「夏なのにとても涼しいし、没入型で民族文化を体験できる」と大喜びしていた。人民網が伝えた。


上空から撮影した六盤水野玉海国家級観光リゾート(撮影・涂敏)。

六盤水野玉海国家級観光リゾート(撮影・涂敏)。


六盤水野玉海国家級観光リゾートは、野鶏坪高原アウトドアスポーツ拠点や玉舍国家森林公園、海坪彝(イ)族の特色ある観光リゾートタウンから構成されている。夏でも涼しい気候や美しい大自然、独特な民族文化を誇る同リゾートは近年、避暑をテーマにした新しい旅行体験とアクティビティを次々と打ち出している。


彝族の風習である客を歓迎する「攔門酒(歓迎の酒)」を体験する場所で写真を撮影する観光客たち(撮影・涂敏)。


観光客で賑わう海坪彝族の特色ある観光リゾートタウン(撮影・涂敏)。


海坪彝族の特色ある観光リゾートタウンでパフォーマンスを見る観光客たち(撮影・涂敏)。


貴州水城文旅(集団)有限責任公司の胡宸衣副総経理によると、「野玉海・海坪彝族たいまつシーズン」には、景勝区内で「たいまつ祭りを楽しむ」や「土司宴(首長の宴)を堪能」、「森林ミニトレインでのんびり旅行」といった多様な業態を打ち出し、観光客に没入型体験をじっくりと楽しんでもらっているという。夏休みシーズンに訪れる観光客の数は1日当たり延べ3万人以上に達しているという。


景勝区内で文化クリエイティブグッズを選ぶ女性(撮影・涂敏)。


景勝区内で販売されているドクダミの根をモチーフにした文化クリエイティブグッズ(撮影・涂敏)。


景勝区内で販売されている「涼都・六盤水」をデザインしたアイスクリーム(撮影・涂敏)。


夏でもひんやりと涼しいため「中国の涼都」と呼ばれる六盤水市は現在、市内全域で「涼しい」資源を「熱い」経済へと変換し続けている。例えば、夏でも平均気温が19度とひんやりと涼しい気候を武器に、今年の「立夏」から156日間にもわたる避暑をテーマにした文化観光キャンペーンを盛大に打ち出し、全域で、イベントや景色鑑賞、文化・風俗の体験、ステイ・ウエルネスが三位一体となったじっくり体験の体系を構築し、「一地域一特色」というステイラインナップを築くことに尽力することで、観光産業が「短期観光」から「じっくりステイ」へのモデル転換・高度化を加速することができるよう後押ししている。(編集KN)


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第5話 偶像崇拝の万博か、現実に楽しみ・学ぶことのできる本物世界か


「並ぶ苦労」・「待つ辛抱」を「楽しい経験」であったとむりやり仮想し盲信するか、真夏に19℃という現実の環境で、本物の景色・食べ物・実のある時間を、子供と一緒にじっくりと味わい・楽しむか。


現地での費用はおそらく日本の3分の1か5分の1。

無駄な待ち時間もなく、10時間滞在して10時間ほぼまるごと・じっくりと楽しめるでしょう。四人家族であれば、4時間しか楽しめない万博と、中身のぎっしり詰まった40時間を満喫できる中国。往復の飛行機代も十分ペイできるのではないでしょうか。


本来、日本の総合商社には、中国と同じスケールのでかい・こういった企画をやる力があるのですが(チェーンサプライ能力という総合力・人間力・機動力こそ、総合商社本来の真価)、今や、韓流体質にどっぷり染まってしまった日本社会ですから、なにをやるにも韓流障害ばかり。統合システムとしての連携が取れないので、どうしようもありません。万博にしてもIRとかいう公営ギャンブルにしても、「壺を売る新興宗教」と同じで、どれも韓流詐欺みたいなものですから、せめてそんなものに引っかからないように注意して生きるしかない。


数百万円もする車を買って家族四人で、まるで(じっと待つことに耐える)修行のような、韓流日本でのレジャーランド体験をするよりも、年に一度でもいいから、「充実した時間と楽しみ・思い出のぎっしり詰まった空間を楽しめる」所で、本物の味を子供に体験させてあげる方がよほどいいと、私は思うのですが。


2025年08月14日(木)

V.1.1

平栗雅人

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