愛 のぉと

しゃせん

4月 お は よ う

晴れやか な 日でした 。


もう 顔なじみ の ある 子 達 ばかりで 、


一緒に なったことを 喜んでは


離れた あの子と 目を 合わせて 静かに 頷く 。


あ ー  、 素敵な 一年 が 始まってくれる の だろう と 確信 していました 。




... 貴方 との 出会いは 単純 かつ メジャー なものでした




授業中 に 目が合うと 、


ふっ と 優しい 笑み を 向けてきます


私は そんな 貴方を 、 この頃 理解できなかった 。



なぜって 私は


一軍の きらきら した 女子の中にも 居なくて


二軍 の ふわふわ 明るい 子でも なくて


一緒に 帰ろう と 誘われたことも なくて


髪も なんだか くるくる だし


勉強 も それまで


ましてや 目を 合わせて 笑いかけて もらうなんて


夢にも 想像していなかったし


想像しようとも 思わなかった のに



貴方 は なぜ こちらを みて 優しく 微笑んでくれるのだろうかと ... 、



そんな 貴方との 出会いがあって から


早 一週間 経った 頃


私 は 貴方 の わからなかった 所が 


照れくさく なるまで 理解 しはじめて いました





「 おはよう ! 」


そう 確かに 聞こえた 気が して 、...


私は 咄嗟に


「 おはよう 、! 」


と口に  出しました


なんとなく 貴方 な気がして


少し 躊躇いつつも 振り向くと


... そこには 晴れやかな 笑顔を 振りまく 貴方が いました




ぁ 、私 じゃなかった よね ...




ちょっぴり 、 心が じくじく して  。





それから 毎朝


貴方 からは おはよう が 聞こえてきて


返す 日々でした


自分 だけ じゃない 、と わかっていても ... 、



貴方 と 一言でも  言葉を 交わす 時



私は ちょっぴり


頬が 熱くなるのを


自覚しつつ ありました 




... 貴方 が 私 だけの なんて


あるわけないし



あって は いけない ような


もんなのに  



どうして でしょう 、


貴方 が 他の 人 と話す だけで ...  、



悪意はない はず 、


いや 、悪意じゃない


考えない ように しよう 、



私は 自分に そう云い聞かせた 手前  、...



やっぱり ちょっと


通りすがりの 流れ星 に


貴方が 私だけを 、、 と


願ってしまう の です 、

















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愛 のぉと しゃせん @Siip114510M

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