第3話 野菜はとってくるものだ!!
ワタシはばりばりの都会育ち。今の実家はベッドタウンというか郊外なのですが、学校もバイト先も、毎朝満員電車に押し込まれて行かねばならない。そんな生活を20年ほど。
しかし、海外生活とコロナ禍を経て、都会に嫌気が差した私は、思い切って地方移住を決意。
数年前ロンドンにいた時にちょうどコロナになってしまい、ロックダウンで精神が病んでいた私は、Youtubeで癒し動画を見漁っていた。
「田舎へ移住」「丁寧な生活」「自給自足」みたいな、リーマンが脱サラしてIターン、古民家をDIY改装して、畑をやって、理想の穏やかな生活をつくりあげる。みたいなもの。
あれです、異県転生スローライフというやつですね。
『会社で断罪された俺、田舎転移でトマト作り始めたらモフモフが集まってきた』みたいな?
時間に追われ、精神も追われ、コンビニ飯で済ませて明日もウィダーinゼリーとリポDで乗り切る、疲弊した胃はサプリメントで誤魔化す————
「そーんなのーは、いーやだ!!」
ということで、地方移住のことをいろいろ調べて、たどり着いたのが、「日本のスイス」長野県。
長野に来た経緯は話すと長くなるのだが、まあ色んなご縁と繋がりがあって、今は理想の生活に近いものを送っている。
『HP尽きて長野に転移した俺、シェアハウスでゆるゆる暮らしていたら小説が捗った件』
タイトルつけるならそんな感じでしょう。
ここへ来て何がよかったかというと。空気が美味しい水が美味しいはもちろんだが、その結果「野菜と果物がうめぇ!!そして安い!」。
うちの大家さんは片手間に農家もやっていて、家の隣でミニ直売をしている。
夏は野菜に困らない。3日食べても無くならないほどの巨大ズッキーニ(50円)。ジャガイモ大袋(100円)。ミニトマト、オクラ(100〜150円)。
しかし、大体おっちゃんはその隣で作業しているので、私がいくと、「ほれ」と出荷サイズ未満のとうもろこしや、きゅうり10本とかドサッとタダでくれる。
そのとうもろこしのシンプルに美味いたること。皮も剥かずに(サランラップ的機能を果たしてくれるので)切らずに、レンジにぼんっ!と放り込み約2分。
タレも塩もなにもいらない。甘くてうまい!!!朝食にも、スナックにも、夜ごはんにも、おつまみにもこれ一本!!!!🌽
そう、野菜は買うものではなく、「もらうもの」という概念が定着しつつあった。そして、私は昭和の元学生寮的なオンボロ寮(トキワ荘みたいなところと思ってもらえれば)でシェアハウスをしており、他に3人いるシェアメイトが常時何かをもらってきて「これもらったからどうぞ〜」という感じで分けてくれる。
夕食を一緒に食べる〜とかはほぼしないんだけど、余ったものがあったらシェア。
うん、この「シェア」が、経済的にもフードロス的にもサスティナブル。都会では「独り」が多いのでやりにくいけど、田舎だと、人と人がゆるゆるつながっている感がある。
「いや、東京では、もはや鍋は『贅沢』だよ」
と、知り合いが言っていて。キャベツ500円、きのこ200円、などなど、最近は物価高がすごいらしい。
まじかー。こっちはシャインマスカット半房700円だけどなー。と思った。
うちの近くはりんごが有名なので、ちょっと自転車を走らせると丘一面、りんご園。園の端っこの棚に、ドサッと置いてあるりんごの安いこと、美味いこと。
安曇野に行って野菜バーベキューをしたときも思ったんだけど、「本当に美味しい野菜」って、調味料もなにもいらなくて、ただ焼いて食べるだけで満腹になる。もはや炭水化物も肉もいらない。
ベジタリアンにとって、理想である。
もともと「自給自足」の生活を送りたくてこっちはやってきたけど、畑はなかなか、時間と労力がかかるので、家の前のミニミニ家庭菜園以外(シェアメイトがやってるだけ)何も全く手をつけられていないが。
将来的には、「野菜は採ってくるもの」にしたいな〜。
宇地流ゆうごはん 宇地流ゆう @yuyushirokuma
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