世界を救うことはできないけれど、半径数メートルを救う勇者の物語。

ふつう、web小説の世界では、主人公は世界を救う活躍をします。
でも、このお話の主人公は、世界を救うことはできませんでした。
世界を救う役割は、もっと華があり、すでに力も名声もある若者に取って代わられます。

ただ、主人公は、自分とその周り、半径数メートルの世界を救いました。
そして、顔もわからないどこかの人の半径数メートルも。
それは、まさしく「勇者」の仕事です。


強い味付けが目立つweb小説群の中で、このお話はしみじみしたお話です。

まるで、レストランのバイキングの中で、ピザやステーキやパスタの間に、ひっそりといる「こいもの煮っころがし」のような、口にした人がそれはもうしみじみといい表情になれるような一品です。

少なくともわたしには、休日のしみじみとした、いいひとときになりました。
ときにはこういう品が、奥行きを作る栄養になると思います☆