侯爵令嬢の座は武闘会で決める? 武と恋の戦いが始まります!

侯爵家である戒籠寺家が、次期当主である朔哉の妻選びのために開催したのは、ぶとうかい。
『舞踏会』ではなく『武闘会』。肉体的な強さを競い合う、ドラゴンボールなら頭に『天下一』がついていそうなあの『武闘会』です。

優勝賞金は一万円。
この世界では大いに価値があり、庶民にとっては到底稼げない額です。
主人公の光乃は、知り合いの家の家宝である皿を割ってしまったことから、弁償するためこの武闘会に出ることに。

元々武術の心得のあった光乃にとっては得意分野。ただ、そんな中懸念がひとつ。
最初に書いた通り、この武闘会を開いた目的は、次期当主の妻探し。つまり、優勝したら次期侯爵様と結婚することになるのですよね。
これで光乃が、侯爵夫人になれるなんて素敵だ玉の輿だと喜べる子ならなんの問題もなかったのですが、残念ながらそうはなりません。

他の参加者からは、妻になる気がないならそもそも出るなと言わんばかりの鋭い視線をぶつけられますが、当の朔哉はそんな光乃のことを気に入った模様。
さらに、光乃の周りにも彼女を思う男性陣がいて、恋の矢印が乱れ飛びます。

果たして武闘会の、そして恋の勝者は誰になるのか。そもそもどうして妻選びに武闘会など開いたのか。
それぞれの思いが交錯していきます。

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