メジナが食べたくなる作品です(でもそういう意味ではありません)

メジナ食べたい。

第1に思ったのがそれです。
いえ、決して私の食い気が凄いわけではありません。
因みに、食レポと共にエッセイが進んでいく訳でもありません。

では、何故?

そんなの、簡単です。
人が、見知らぬ土地のモノを何でも(と言うと語弊が生じるかもしれませんが)美味しく感じてしまうからです。
えっ、感じない?
いやいや、そんな筈は無い…。
だって、私の周りの大体の人はそうだもの。
きっと貴方も、自分のそういった一面に気づいていないだけです、きっと。

脱線しましたね。ちょいと直します。
つまりはですね。私が言いたいのはこういうことなのです。

このお話は、ワ〇ピースとかパイレーツ・オブ・〇〇〇〇〇とかみたいな、海賊が出てきたりする大冒険じゃないってことです。
(海と聞いて海賊しか思いつかないのは…まぁ、突っ込まないでくださいな) 

そして、懐かしくて、私も一緒にソコにいる様な錯覚を生むんです。
詩歌の様な文体で綴られた、NHKのお散歩番組みたいな安心感がある。
メジナだって、筆者様が食べた訳では無い。
だけど、一緒に歩いてる「私」は、初めての土地で、海を見た後の魚に舌なめずりをします。
あっ、私は猫では無いですからね!? 

人は、大冒険やキケンなことに憧れる。だけど、こういうのにこそ、安らぎを得られるのです。きっと。

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