二重人格Vtuber始めました。

ライ・スシワシ KKG所属🐾

第1話

皆は配信者に憧れたことはないだろうか?名前は著作権で出せないが、色々な配信者がいる。そして近年、流行りだしたバーチャルのキャラを作って配信するVTuber。この話は一人の配信者の物語である。


◇◇◇


「ふう、今日も動画をあげるか…」

編集した動画を投稿する。自分のチャンネルにちゃんと投稿されてるかかくにんして、ひと息つく。

僕は雷輝晴陰らいきはるかげで、配信をしている。チャンネル名はハルの生活豆知識というチャンネルをやっている。僕は裁縫や料理が得意だから、自分で作った料理を投稿したり、裁縫のコツを投稿したりしている。チャンネル登録者数は少ないが、僕にとってはこれがちょうど良い。


そんな平凡で地味な配信をしている僕だけど秘密がある。


『なぁ、そろそろ変わってくれよ。配信に遅れちまう』

「わかったから待ってて」


僕は目を閉じた。そして数十秒…。




まるで別人のようになった。



そう、僕の秘密は二重人格であり、どちらも配信者であることだ。



「皆さんどうも~!!いつも通り元気な~ハルキで~す!!今日もゲーム実況していくぜー!!」


名前は雷輝晴明らいきはるあき。チャンネル名はハルキングという名前でやっている。ハルキはにしたらしい。

晴明の得意な配信はゲーム配信、雑談、コラボが得意だ。

ハルキは僕と違ってとにかく明るい。僕と真逆の存在だ。僕のなかに陽キャと陰キャの二人がいる。なかなかに面白い状況だ。

それは置いといて、ハルキのチャンネルは、ハルキ自体が明るい性格だからか、僕よりもチャンネル登録者数が多い。


ともかく、僕たちは顔出しなしの配信者をやっている。


そんな日々に晴明が唐突に言い出した。

「俺らVTuberやらね?同じアカウントにしてさ、ね?」

「は?」

急に言い出したから、握ってたコントローラーを落としかけた。

ちなみに、これは思考のなかの会話である。

一度だけミスって声に出して話してたら、引かれたため、思考上で話している。


と「いやー俺なアカウント変更とかめんどくさいんだよ。細々として何か嫌だ」

「……いやそんな理由で!?」


確かに晴明が機械が苦手なのはわかっている。

ただでさえスマホゲームにはいることさえ、視聴者に手伝ってもらわないとできないほどだ。ただ、それでいてなぜかスマホゲームはうまい。解せぬ。


「あとこれ見ろよ!!」

「ん?これって……」

晴明が見せてきたのは、VTuberの勧誘だった。

18歳以上で、配信したことがあり、何か特技があるのであれば応募できるらしい。

「VTuberだから、顔出しもしないし、良いんじゃね?」

「無理無理。無理だよ。VTuberってなる前にオーディションとかあって、それでいて倍率が1000倍もあるんだから」

「まぁそんなこと言わずにさ、一度応募してみようぜ!!」

「……まぁやってみるか、落ちるだろうけど」


そんなこんなで、応募してみることになった。

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