君が消えた日
@kkrnonk
君が消えた日
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マッチングアプリで君と出会って
体の関係が始まった
お互い割り切ることで関係が続いていた
でも、私は君のことが好きになった
好きで好きでしょうがなかった
休みの日にデートしたり、ご飯を食べに行ったり、体を重たり
君は私の日常になっていた
好きって伝えても君は優しく笑いながら、
「彼女ってゆーより、友達かな。でも本当に大事な存在」って言ってきた
キープされてるってわかってた
結局体だけの関係ってわかってた
関係を終わらせたいと言ったことがあった
でも君は嫌がって私を引き留めた
体の相性は良い、趣味も合う
じゃあなぜ私じゃダメだったのかな
私の日常になっていた君は私を上手に扱った
数万する服を買ってあげた
支払いは私が全て出した
彼を中心に私のお金と時間が動いていた
君に会えなくなるのが辛くて寂しくて
全て費やした
お金がないと会ってくれないと思って体を売った
心も体も空っぽになった
楽しい思い出もある
私の趣味や行きたいところに付き合ってくれた
ただそれだけ
今、君は夢中になってる女の子がいるらしく
ほとんど連絡が返ってこなくなった
都合の良い時だけ私に連絡してくるようになった
時間もお金も費やしたのに
君は振り向いてくれなかった
好きって言うのをやめて駆け引きをしたこともあった
けどそんなの通用するわけもなく
君は私からどんどん離れていった
久しぶりに人を好きになって
勝手に勘違いして舞い上がっていたのかな
君の声が好きだった
趣味で曲作ってる君の歌声も、話してる声も、笑ってる時の声も全部好きだった
君の匂いが好きだった
君から漂う柔軟剤の香りと肌の匂いが好きだった
笑い合ってる時間が好きだった
つまらないボケをしてきて2人で笑ってる時間が好きだった
なんとなく体の相性も良い気がしていた
好きフィルターなのかもしれないけど
心に空いた穴を他の男の子で埋めようとした
けどそんな時に限って君は私を呼んでくる
結局君を優先してすぐに駆けつけちゃう
少しでも君のそばにいたくて同じ市内に引っ越して転職もした
そんな自分が気持ち悪くて醜い
君と出会いたくなかった
会わなければよかった
沢山泣いたし沢山傷つくことを言われた
沢山傷つくことをされた
今思えば君は私の名前を呼んだことなかったよね
楽しかった
悲しかった
辛かった
寂しかった
君を忘れたくて私の日常から切り離した
私は私のことを1番大切にしてくれる人に出会ったよ
君と会うことはもうない
君より絶対幸せになるよ
さようなら元気でね
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君が消えた日 @kkrnonk
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