照らされなかった石について

匙の投げ方

第1話

そらの下雨の気配を肩に感じ

ばれぬよう君に傾けた傘


水中じゃん湿度計見てはしゃぐ花

溺れてることばれたのかと


ひまわりが「暑いね」なんて笑うから

お前だよって言いかけてやめた


花火だけ咲いたあの夜ふたりでも

光の中で何よりも遠い


照らすなら誰でもいいよ君だから

影なんて見なくていいよ、別に


見つからない縮めたかった僕らの距離

そうか地球になるべきだった


さよならはないよねそれが道理だから

出会うべくして離れるべくして


いつまでもそこにあるだけ太陽に

月を照らすつもりは無くても


もし今も光を浴びていられたなら

月によく似たデカイだけの石


霞む月あれはまさに私…あ?

誰だお前は照らされやがって

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照らされなかった石について 匙の投げ方 @throwaspoon

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