牛詩 短歌

羽田恭

第1話

コタツよな

温もり集う

牛団子

丸くなっては

眠くなってく


焦げるよな

赤熱線に

牛あくび

重なり合って

仲良くイビキ


雪が降る

黒毛の上に

粉砂糖

それでも眠い

ヒーターの下


あぬあむと

眠りなまこで

反芻し

知らず食みたる

となり牛耳


餅のよに

くっつきあって

目をつむり

ひしめき合って

また眠り付く






辛うじて

繋ぎとめたる

命あり

祈りと共に

スイッチ入れ


原子力

石油石炭

火を灯し

紡ぎたりたる

子牛の命


温めた

点滴吊るし

牛の中

生食水に

祈りこめたり


夕日よな

ヒーター灯し

朝日よな

ストーブ燃やし

体温上げろ

今 今 生きろ


冬になり

ヒーター縋る

子牛たち

続けよ続け

牛たちの命

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牛詩 短歌 羽田恭 @dabunkan

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