何故か地雷系美少女に興味を持たれているんだが?
夕暮夕日
第1話 突然クラスの地雷系にお昼に誘われたんだけど?
皆さんは最近起きた出来事で驚いたことはあるだろうか。
少なくとも僕、浅羽直光はある。
お昼休みのチャイムと同時に目を覚ました。どうやら午後の眠気に抗えずに寝てしまったみたいだ。
凝り固まった体をほぐす為に背筋を伸ばす。
なんだか誰かに見られているような。
ふと視線を感じて振り向く。
隣の席の鶴見ルミさんと目がばっちりと合う。
めちゃくちゃこっちを見てる、、。
「お昼一緒に食べない?」
お昼休みを告げるチャイムと同時に鶴見ルミさんは僕に話しかけてきた。
「聞いてるの?」
僕は突然のお誘いに唖然としてしまう。
虚ろな表情を僕に向ける鶴見さん。
どうして僕なんかをお昼に誘って、、?
「え、えっと、、。僕と一緒にお昼?」
「うん」
そんな何を当たり前のこと言ってるみたいな顔をこっちに向けるのはやめて欲しい。
あと目線を決して話さないのもやめて欲しい。
美人に見つめられるとなんか、こう、わかるでしょ。
「ほんとに?」
どうしてただのクラスメイトの僕なんかに。
クラスメイトの鶴居ルミさん。
クラスでも目立っている存在。
目鼻立ちはくっきりとしているし、スタイルも出るところは出て引っ込むところは程よく引っ込んでいる。
はっきり言ってクラスの中でもトップクラスに可愛い。
ただ、彼女がクラスで目立っているのはそれだけじゃない。
「だからほんとだってば浅羽君、普段は学食?購買?」
校則に引っかからない程度のナチュラルメイク。目元にうっすらと引かれたアイライナーが午後の陽ざしに照らされて輝きを放つ。
どんよりとした口調にトロンとした目元。
そう、鶴見ルミさんは正真正銘。
「普段はお弁当です」
「そう。じゃあ、お天気も良いし、屋上いこ」
鶴見さんは机の上に置いていた、スマホをスカートのポケットの中にしまうと席から立ち上がって、トボトボと自分のペースで歩き始める。
、、。
え?どういうこと?僕と鶴見さんて話したこととかあったけ、、?
いや、ないよな。なのにどうして。
考えても上手く答えをまとめることが出来ない。
どうして僕が地雷系美少女とお昼ご飯に?
何故か地雷系美少女に興味を持たれているんだが? 夕暮夕日 @yuu1977
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