「意味」というものを色々と考えて、底の知れないゾワゾワ感が迫ってきました。
体に「7」の数字が刻印されているのを確認する。
どうしてそのような事態になったか。主人公の彼女はそれまでの経緯を反芻します。
お友達のマヒロちゃんと、その妹のエリカちゃん。ちっちゃいエリカちゃんはいつもちょこちょことマヒロちゃんの後をついていく。
そんな姿を可愛いと思っていたけれど、どうやらマヒロちゃんにはそれがうざったく感じられているようで。
その先で「とある事態」が起こり、一挙に全てが変化していくことに。
「7」という数字。これにまつわるホラー。「地獄先生ぬ~べ~」などに親しんでいた読者なら、「7」が関わる「とある怪異」などが頭をよぎることでしょうし、「世にも奇妙な物語」の草薙剛主演の「13番目の客」なんかを思い出すかもしれません。
果たして、「7」にまつわる怪異の正体は。
正体がわからないことで底のしれない茫洋とした不安が余韻として残る、不穏な気配に満ちた作品でした。