このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(142文字)
戦争で夫を失った身重の妻の話です。ちょうど今の季節(夏)に合った小説なので、是非今のうちに読んでみてください。風景や心理描写がとても素晴らしかったです。
最初読んで、再度タイトルを見てなるほど!となり2回読みました。史実の戦争の話は知識も必要ですし、複雑な内容になるためなかなか敷居が高いですが、ちゃんと説得力のある情景描写をかける作家さんだと感じました。ストーリー自体は日常の奇跡の一幕になるので事件が起きてハラハラするとか、爽快な出来事がある等もなく淡々としています。普段から文芸作品を読んでる方向けだと思いますし、こういった話は文芸であるべきだと思います。8月6日に祈りを捧げて読ませていただきました。ありがとうございます。