あ! めぐった……!!

時輪先生が開拓した新たなジャンルと言ってもいいのではないでしょうか?

もふもふ四つ足系小説。



今回はアライグマちゃんでした。可愛いかよ!!!
夜行性ですが、ひまわりとお友達になりました。

嵐を乗り越え、二人はかけがえのない友人となるのですがある日別れが訪れまして……。
というお話。

今回はともかく、最後の最後にタイトル回収があるのですが、
最後の方の、一言のセリフがすごく効くんですよ……
巡る命。仏教用語で言うところの輪廻転生というものにも通ずる、生物には普遍のテーマですが、
これをこの時輪先生という方は、たった一言で、しかも粋なセリフでこう締めくくってます。

「……そこにいたんだね」

こんなん、思いつきますか!? こんな粋なセリフ! どうやって思いつくんですか!?
この瞬間、読者側はこの物語のタイトルを思い出すんです。
そして、「あ、めぐった」と思うわけです。
いやあ……すごい。


ぜひご一読を! 強く、お勧めいたします。




あ、次は、多分ハクビシンの物語が出てきます。










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