【未来】「今」はできない。でも未来の自分なら、きっとできる。

晋子(しんこ)@思想家・哲学者

一ヶ月後、また自分と会おう

「できない」という言葉を、まるで「一生できない」かのように口にしてしまう人がいる。

でも、本当にそうだろうか?


私は思う。

できないのは「今」の自分であって、未来の自分ではない。


人は、自分の現在地だけで価値を決めてしまいがちだ。

「今、上手くできないから」「今、才能がないから」「今、成果が出ていないから」――だから無理。そう考えてしまう。


でも、よく考えてみてほしい。

「今」できないからといって、「一生」できないと決まったわけではない。



例えば、スポーツ。


最初はうまく走れなかった人も、毎日少しずつトレーニングすれば、1ヶ月後には見違えるように動けるようになる。


文章を書くのが苦手だった人が、毎日数行でも書き続ければ、いつのまにか“作家”と呼ばれるようになっているかもしれない。


歌だって同じだ。

最初は声が出なかった。高音が届かなかった。リズム感がバラバラだった。

でも、好きで続けていたら、気づけばその歌は誰かを感動させるものになっていた。


成長とは、いつも「今」の外にある。



逆に、怖いのは「今の自分が永遠に続く」と錯覚してしまうことだ。

今が苦しいと、それがこの先もずっと続くような気がして、希望を失ってしまう。


でも、そんなことはない。


今のあなたは、今のあなたに過ぎない。

今の悩みも、今の弱さも、今の不完全さも、

未来のあなたにとっては“過去の話”になっているかもしれない。



だから大事なのは、「今できない」ことを認めたうえで、こう思えることだ。


「一ヶ月後の自分は、どうなってるでしょうか?」


この問いができるだけで、人は変われる。

今の自分に失望しても、未来の自分に希望を残せる。


「どうせできない」じゃなくて、「まだできない」。

この言葉の差は、人生の景色を変えてくれる。



落ち込んだときも、上手くいかないときも、

「でも一ヶ月後の自分なら、ちょっとマシになってるかも」

と心の中で思うようにすると良い。


そうすると、不思議とやる気が出てくる。

頑張れる。前を向ける。何より、今日を投げ出さずに済む。



人は、たった一ヶ月でも、想像以上に変われる。


筋肉は変わる。声は変わる。思考も変わる。

そして、自信もついてくる。


でもその変化のためには、最初に「今だけを見ない視点」が必要だ。



だから、もし今あなたが「できない」と思っているなら、それは正直で良いことだ。

だけど、その“できない”に、未来という可能性を重ねてみてほしい。


あなたは、「今」はできないかもしれない。

でも「未来のあなた」なら、できるかもしれない。

いや、きっとできる。


その前提で生きられる人は、人生を希望で満たせる。



夢を持つというのは、「未来の自分を信じる」ということ。


そして、未来を信じるということは、

今の自分に対して優しくなる、ということでもある。


できないなら、できないままでいい。

一ヶ月後、また会おう。


未来のあなたは、今のあなたを乗り越えているはずだから。



以上

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

【未来】「今」はできない。でも未来の自分なら、きっとできる。 晋子(しんこ)@思想家・哲学者 @shinko

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ