皆様が知っているあの世界遺産。
検索するとヒットするあの絵はどうやって何のために描かれたのか。
物語に登場する少年と少女。まだ恋にも発展していない淡い二人を「儀式」が引き裂く。
文化も価値観も考え方もすべて違う世界において、その儀式を残酷には描かずに、そっと暖かく包み込む少年のやさしさ。
少年の意思を継いでまたどんどんと広がっていく空へのラブレター。
あの素晴らしい絵は、きっと少女に届いていると思います。だからこそ、今もなお褪せることなく地上に残っているのですから。
歴史好きでなくとも思わず検索していろいろ調べて非常に興味を持つ部分です。
そして丁寧に書かれた文章。少年少女の素朴な疑問からの急展開。
最後まで余韻に浸り心に刺さるお話です。