これはいわゆる記念碑な作品です。
作者・京野薫さんの「カクヨム投稿作100作目」を記念して書かれた作品。
作者のもとに、「これまでの作品で描いたキャラクターたち」が「お祝い」という名目で現れることになります。
そうして「自分」という存在を今の形にした作者に対し、それぞれの感慨を語って行く。
それと同時に、「創作の裏話」も同時に明かされて行くようになるという。
この構成がとても面白かったです。登場した作品を読んでいた読者なら、「あの作品はもともとこういうコンセプトで描かれたのか」と感慨を抱かされることになります。
作品と作品の思わぬ繋がりとか、作者がどのような形でコンセプトを思いつくに至ったか。
懐かしのキャラが再び動き出すと共に、「裏」の事情を垣間見ることにも。
これから先はどの作品のどのキャラが登場するか。
個人的には「重い私も彼氏が欲しい!」の主人公・真白ちゃんや「白石乙葉はしゃべりたい」の主人公・乙葉さんが現れた時にはどうなるのかが楽しみです。
……きっと、ものすごいカオスになるんだろうなあ。