【思想】人は善でしか生きられない

晋子(しんこ)@思想家・哲学者

ルールにおける善と悪

「ルール」は誰のためにあるか?


それは、善人のためであり、同時に悪人のためでもある。

善なる者が作り出したルールは、悪でさえも守っている。


ルールがなければ、悪人同士が互いを滅ぼしあい、社会は崩壊する。

だから皮肉なことに、悪人すら善の枠組みに守られているのだ。


善は、善人も悪人も生かす。

だが悪は、悪人すら自滅させる。

つまり、「悪」は破壊を含み、「善」は持続を可能にする。


ここに気づいたとき、人はこう思うだろう。

「善を目指すべき理由は、感情や理想ではなく、生き延びるためだ」と。


善を選ぶということは、他者のためではなく、自分がこの社会でまともに生きる唯一の道なのだ。

悪では人は生きられない。悪は信用を失い、孤立し、やがて滅びる。


だから、すべての人が善を目指す必要がある。

これはただの美しい理想論ではない。

善でしか人は生きられないという、冷徹な現実である。



以上

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