夏の永遠、時間(とき)の澱
陽炎の午後、時が肌に重い。君の声、遠い残響を引く。
焦げつく音、時が砂のよう。この夏は、また君を連れてくる。
真夏の空、青に溺れる午後。掌(てのひら)から、時が重く零れる。
祭りの太鼓、遠く波打つ夜。記憶の君が、足音を連れて。
アスファルト、熱の揺らめき、陽炎。君の影だけ、時間が飲み込む。
潮風に、君の鼓動、肌を這う。この夏に、終りは無い。
夜の帳、窓に星屑、濡らす光。時が滴り、夢に沈む。
雨音、ベランダを打つ夜。時が逆流し、君が微笑む。
夢の淵、君の笑声(わらいごえ)は波紋。目覚める肌に、消えぬ熱気。
白む空、君は陽炎。夏は澱(おり)となり、私の胸に。
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