小説を書く時、人と会ってる時、そして、主人公のように写真を撮る時に、人は”観察”する。
そこに在る本物を掴むために。
じゃあ、何を観察すればいいのか?
この物語の主人公のカメラマンは、写真に映った”奇妙”なモノに目を惹かれ、それについて想いを巡らせます。
それに応えて登場したのがリミナルという、まだあどけない感じの探偵さん。
彼は主人公を観察して、どんな人物かを瞬時に掴みました。
これに主人公は驚嘆しながらも、同時にリミナルから提示されるモノを観察してゆく。
するとそこには、ありえない真実が……!
彼がなぜそこに辿り着いたのか?
答えは1つ。
”境界”の中で観察をしたから。
その境界が一体なんなのかは、ぜひ一度読んでみてください。
本物に出会えます。
リミナルスペース とは、不気味な雰囲気を醸すシュールな無人空間を指すインターネット用語であるが、主人公は、写真家になることを目指し、夜中にそのリミナルスペースを写していると、その場にいなかったはずの女の子が写っていた。
そのワンピースを着た少女は「リミナル探偵ミナ」と名乗り、主人公の今の生活状態をピタリと言い当てる。探偵であることは確からしいが、ミナの話すことは、どこかかみ合っていなかったり、主人公にはさっぱり理解できない高度な話だったり。
感想:ミナちゃんの会話が知的であり、ちょっと抜けてるとこもあり、そして不気味。
3話完結話だが、最初から最後までテンポがよく、読みごたえがあり、最後の余韻もすばらしい。
超オススメです💖