これはまた新しい「日常の愉しみ方」な作品を味わえました。
主人公はとある状況で「おひとりさま」な時間を送ることになります。
舞台は宇宙船の中。周りの人間はみんなコールドスリープ中。そんな中で「コック」として早くに起きた彼は、AIくらいしか話し相手がいません。
でも、彼はそんなこと悲観しない。用意された食材を使い、それを美味しく調理。一人の時間を堪能します。
「たった一人の目覚め」と言っても、このまま孤独で終わるわけでもない。数ヶ月すれば環境に変化が現れ、他の乗組員の交流が始まることもわかっている。
これからきっと、日常が楽しくなる、人生が幸せになる。でも、その時間をただ待つわけではない。
「待つ」時間もしっかりと楽しむ。そんな彼ならきっとこれからも、充実した時間を歩んでいくことだろう。
考え方次第でどんな環境にも楽しみ方はあるし、充実させることもできる。そんな前向きな気持ちにさせてくれる作品でした。