まるで児童文学のような、じんわり温かく肯定的な雰囲気に包まれるお話です

良い意味で全体的に緩やかな雰囲気に包まれており、どこか童話や児童文学のような穏やかなお話に感じられます。
毒がないと言いましょうか、読んでいて辟易するような疲労感を感じることが非常に少ない、「子供に語り掛けるような目線」が保たれているかのようです。
これがまた実に落ち着きます。

尖っていて派手な展開はあまりないため、最近の流行り物を追っかけている方には物足りなさを感じるかもしれませんが、私個人としては、この穏やかで肯定的な気分に浸れる物語の足運び、そして根底にいつも感じられる温かな希望の雰囲気、結構好みです。
是非とも温かい飲み物を用意して、ゆったりとした気分でお読みください。

その他のおすすめレビュー

お仕事中の情シスさんの他のおすすめレビュー634