主人公の抱えている哀しみや不安、そしてまた前を向こうと切り替わっていく感じが強く響いてきました。
一つの恋の終わりを経験した彼女。
彼女は「なぜすれ違ったのか」の答えが見えずに葛藤する。彼が悪かったわけではないし、これまでの日々だって幸せだった。なのに、なぜ上手くいかないのか。
明確に、「自分の何かが悪かった」とわかれば気が楽になるし、「相手が悪かった」と嫌いになれれば気が楽になる。
そういうわかりやすい「良し悪し」の境界が存在していれば、きっと気持ちにも区切りがつけやすくて楽に違いない。
でも、そんなものはこの世の中には存在しない。明確な答えも区切りもないまま、ただ漠然と「終わり」や「すれ違い」がやってくる。
そんな中で彼女が見つけ出したものは、思わぬ救いをもたらしてくれました。
「区切り」がないなら、作ればいい。そんな風に一つ前向きになり、新しい季節に踏み出していく。爽やかな余韻が感じられる作品でした。