虹を渡る日

@yasaki_267

『虹を渡る日』短歌連作


牧場で千円で売られてました狭いケージで寝る白兎


まだ名前あんま伝わってないからかわいいとかで振り向いてくる


庭先に野ウサギが出て追いかければ脱走してたうちのウサギだ


手に寄って懐いたのかと思いきや腰振っている 別に良いけど


感情は走る速度で表してこのまま僕にぶつかっておいで


生きていて欲しいと願えば良いのに死なないでって切ない方で


衰えた体で君はところへ行く もう僕たちの手の届かない


君の方は寂しくなんかないだろうけど見送るよ虹を渡る日 


不意にリンゴをうさぎの形に切って玉ねぎじゃないのに泣いちゃうの


もういないとはいつどこにでもついてこれるってこと うまれたってこと


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