頭脳的
ヤマシタ アキヒロ
頭脳的
「頭脳的」という
言葉を聞くと
なんだか
心が踊る
「頭脳的プレー」
「頭脳的采配」
「頭脳的解決法」
古来人間は
頭脳的存在であった
動物から人間を
画するものは
じつに
頭脳であった
ところがいつからか
その特許を
AIにおびやかされ
もはや
尖鋭の後塵を拝する
老兵のような
存在と化している
(まだ亡霊的な
期待はあるが)
「頭脳的」という
言葉への憧れは
むしろ
ノスタルジーに
近いかもしれない
だとすると
新たに人間を
特長づけるもの
その秀でた本質を
どこに見いだせば
よいのであろう
仮説で言えば
いまだAIの
追随を許さない
「感性」の領域
すなわち
芸術的分野?
あるいは
喜び・悲しみなど
機械にはとうてい
代替できない
「感情」の分野?
もしくは
動物としての人間に
本来備わっていたはずの
いまは形骸化された
「第六感」の分野?
はたまた何人もの
文学者や哲学者が
言葉を費やすも
完全には定義できない
「愛」の分野?
ともあれ
機械を
制御しているつもりで
それに制御されている
われわれは
そろそろ
神の領域を
おびやかした
責任を取り
なにより自らが
生き延びるための
活路を見いだす
大切な時期に
来ているのではないか
(了)
頭脳的 ヤマシタ アキヒロ @09063499480
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