うーん、ためになる

こどもに向けた言葉を綴った連作短歌。

言葉の一つ一つに親心が込められており、優しい気持ちになると同時に「コレできてなくね、大人たち……」というシチュエーションも散見されなんとも言えない気持ちになります。

その中の一句、
こわれたり キズついたりも するんだよ 「こころ」や「きもち」 だいじにしてね
には考えされられますね。

子供はよく「ほんとのことだし」と言って自分の言葉を正当化するけど、要するにそれは「正しさ」を盾にして人の心を傷つける行為を正当化しているということです。いい大人がいくつになってもこれをやめないケースの多いこと! 彼らが子供のころに諭してくれた大人はいなかったのでしょうか。


とても優しく、考えさせられる作品でした。

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