戦え!
△9△△年
今日もとびっきりの笑顔で皆さんを壊す神を演じる、上位存在の奴隷。やってます。
「皆様こんにちは!今日は6/66日、悪魔の日。縁起が良くない日!」
そんな日存在しないけどな。
いつも通り数十メートル上の金属製の足場から参加者、というか被害者たちを見下ろす。
ここは体育館、ぽいどこか。体育館にしては広すぎる。以上。
「本日も司会はこのラシュ・エルラルドが務めさせていただきます!」
だりー。
仮面越しに見えるスクリーンに映るは一試合目のデスゲーム対戦相手2組。
ーーーーー
イツカ&あかね ペア
異能 水分操作 と 言霊使役
・N89 イツカ 水を操る能力。⚠︎諸事情により代償以外にも副作用があります
・N299 あかね 言葉にした本心を現実にできる能力
ルルーシュ&しのぶ ペア
遊絵実現 と 異能共鳴
・N181 ルルーシュ 自身がキャンパスと認識し、そこに描いた絵を実物にする能力
・N182 しのぶ 特定の人物の異能を使う異能
ーー
N89、奈々星イツカ。
何だ、代償以外に副作用って。
パソコンに出てた代償がありませんって本当だったの?
そんなの多分何十年もここにいるけど初めてだぞ。
勘弁してくれ…
「あらーイツカ様たら大変そう!代償の他にもなんかあるんですって!」
ピエロらしく体を動かす。
当のイツカはほぼ無表情。
…こんなケース説明されていたか?
なかったはず。おかしい。
サラに聞こうかなぁ…
システム外の参加者とか地雷すぎてめんどくせえ。
最近システムのバグがほんっと多い。
てか本当にサラって機械類の点検したの?まあ機械っつうか機械系の異能なんだけど。
カリンの異能だっけ。
花好きすぎて異能維持に気回ってないなあいつ。
どうでもいいことを考えながら仕事を進める。
「これから4名で殺し合いをしてもらいます!形式はそうですね…どんな感じがよろしいですか?ルルーシュ様」
金髪碧眼の美少女。ルルーシュ
ワンピースが実に可愛らしい。
「え、あし、あーし…ねえ、しのぶちゃん…どうしよう」
随分と自信がなさげで。
全能になる神の眼には向いてなさそう。
「別にお決めなさるのはしのぶ様でもいいですよ、あーなんかアスレチック競争しながら〜とか、普通に面と向かって〜とか。何でもいいですよ」
仕事さえ進めばな。
しのぶが勢いよく言う。
「じゃー面と向かって殺しあう!それでいいよね、ルルーシュ!」
いいよとしか言わなさそうだけど…
「わかった、えっと…頑張ろうね」
ルルーシュって自我ないなあ…
直で殺しあうならお互いに情を持ってもらわないと適切なデータ取れなさそうだな。
全員頭のネジ外れてそう。
「はい、じゃー三日間ほど4人で生活してもらいます!」
「何でやねん」
あかね。
さすが関西弁、ツッコミがスピード感ある。
「こちらの事情です」
指パッチンにて瞬間移動。デジャウだね。
俺も瞬間移動でいいかな。
だって出来るもんね。足場ぶっちゃけいらないもんね。
パチン。
ーーー
4人用共同部屋。
よかったなお前ら俺がデザインしたラブホみてえな部屋から逃れて。
まあ真っピンクだけど。
「はあい、ここで3日間暮らしてください!ここで殺し合ったら厳罰が有りますからね。」
厳罰…何しようかな。ポイント増えにくくしてしまおうか。
4人とも不満げな顔をしている。
あかねが小さく文句を漏らした。
「意味分からんわ…」
その次の言葉が問題だった。
いきなり大声を出した。
「…これも考えちゃいけへんの!?」
若干左上を見て発した言葉。
イツカがそれに反応する。
「…どうしたの?あかね」
「あ…いや、何でも。」
…また宗教団体?
甘いフレグランスが鼻につく。
「ねえ、皆様。」
4人の視線が俺に集まる。
…
「…やっぱり何でもありません、お耳汚しでした。」
…
ふざけんな、ふざけんな絶対またアイツらだ。
変なことする奴がいる時だいたいアイツのせいなんだよ。
勝手にバザールを神の庭とか言って崇拝してるクソ野郎どもが。
一般人のふりして紛れ込んだり、わざと死んだり、ここにきてキーキー猿みたいに喜んだり!
上位存在のこともまともに分かってねえ癖に邪魔ばっかりしやがって。
サラに対処を頼もうにも、アイツだって忙しいし。
…俺は全ての情報が分かるわけじゃない。
ふとイツカの黒い目が自分をスッと見据えているのに気づいた。
「ラシュ?どうしたの」
考えが仮面越しでも分かるくらい表情に出た…気がする。
「いえ、最近色々ありましてねっ♩」
まあ、今の所実害はない…いやあるけど対処できてる。
今は無視でいい。
「それでは、ご健闘を」
パチン
目の前に広がるのは黒一色。
つまりここは自室。
「はぁぁ…」
今回はどれくらい宗教団体に振り回されるんだろう。
無意識のうちに膝から力が抜ける。
気持ち悪い。
「サラあぁぁ…」
もうやだぁ…
お母さん…
「会いたい…」
何で俺ばっかりこんな目に…
お母さんからのぬいぐるみは未だ捨てられないでいる。
「うあああ…」
ーー
《選択の時間です》
まじお久〜寧々丸っぴだよー♡
いつも読んでくれてまじ感謝感激〜⭐︎
今回はルルーシュとしのぶについての投票です!
今回は二択でーす
・宗教団体に人体改造、洗脳を施されお互いを姉妹と思い込んでいる。
・ルルーシュに軽度からグレーゾーンの障がいがあり、お互いが無二の親友。
投票よろー⭐︎
ーーー
おまけ✨
『ああ"〜』
パソコンに映る二択の選択肢。
今回はどっちになるのだか。
どっちでも関係ない。どうせこの部屋を出たら忘れる。
『あぁ、そーゆーご都合設定ね』
だって忘れないと不便なんだよ、物語の展開上
覚えてたらうちら上位存在が展開操作できちゃうじゃん。
オレンジジュースを流し込む。
『せっかくなので上位存在についてご説明しまあす、まあ端的に言うと代償なくいっぱい異能使える種族でえす。』
手を握って、宝石を出してみる。
『凄いでしょう。あなた達人間にとっては』(嘲笑)
嗚呼、宝石って綺麗で、奇麗、美しい。
だから私は私の眼が好き。
スッとあなたに眼を合わせる。
「オパールって綺麗でしょ。」
あ自分語りごめんね笑。
あなた達と声を合わせてみたの。
かっこ…あ、「」とか『』ね
下位存在と表記が同じだったでしょ?
部屋の俳優のポスターに。
青い瞳に。黒い眼に寄りかかる。
『私はこのお仕事部屋で読者様との連携と、他の上位存在のサポートを担当しています』
意外でしょ?だってクソガキだもんねあんたら視点じゃ。
私は重要人物なのっ。
『何より可愛いしなっ♡』
あーついでに言うとねえ。
『人間の感情とか、五感とか記憶とか資源として使ってるんだけど。それはだいたい食料なんだよね』
『君たちが食べる食料は作れるんだけど、うちらのは自力じゃ作れなくって。』
ショッキングピンクの照明が部屋の闇を強調する。
淡い色のドライフラワーからの香りは存在しない。
『難しすぎるの、本来私の知り合いはミリアくらいしか作れない…んだけどところがどっこい』
拍手をして部屋の、高い棚にあった小瓶を開ける。棚に置いてあった中で最もキラキラした光を放っていた液体は、あっという間に紅茶セットに変わった。
仲間の感情を消耗品とされるのはさぞかし気分が悪いんでしょ?
家畜とか作ってるような外道共にそんなこと言われると、脳の快楽神経に虫唾が走る。嫌悪があるからこそ、見下してこそ生まれる快感ってあるよね。
…下位存在って被害者ヅラ大好きで嫌いじゃないわ。
嗚呼頬が緩んじゃう笑
『人間の感情を使えばあっという間にうちら用に!誰でも簡単お手軽です!』
…さっきオレンジジュース飲んでたじゃんって?
エネルギー効率が終わってるんだよ。
『社会構造についてもお話しする?私ぃ、面倒くさいからまた今度教えてあげる』
『じゃあねっ!』
…仕事なんて意味ないのに、何やってるんだろ。私達。
分析厨の少年は死亡済みだが感情売買デスゲームに巻き込まれる ネルネル寧々丸 @124064
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