夜の帳(とばり)

安部 真夜

夜の帳

全てを包み込んで 私を癒やす夜

目を閉じて 彼の(かの)人の声を聴く


少しだけ甘さがある アルトの声


まるで 星あかりのような

夜の帳(とばり)のような


彼の(かの)人を瞳は満月の金色

私の瞳は 彼の(かの)瞳を見つめない

ただ その声を聴き 想いを馳せる


画面越し 触れられない 彼の(かの)人

画面越し 触れてはいけない 彼の(かの)人


今日も 明けゆく夜

まるで明けの明星のような 彼の(かの)人

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夜の帳(とばり) 安部 真夜 @abe-maya

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ