番外編 THE END OF 「焼肉のたれ」は万能か? の証明

隅田 天美

ごめんよ、かもラインさん・・・

 おもむろに、四十年ほど前の書かれた通信簿を見てみる。


 成績は予想通り悪い。


 面白いのは所見に「落ち着くがあるといいでしょう」「一生懸命すぎて周りが見えてない」


『発達障害』と言う言葉がなかった当時の先生たちは語彙力をフル活動して「こいつ、人の話聞かねぇし、突っ走る」という言葉を沢山の言葉でマイルドにしている。



 過日、かもラインさんからの依頼。


「焼肉のたれで焼うどん」を早とちりして「焼肉のたれで刺身を食べる」と言うことをした。


 申し訳なかった。


 お詫びと反省で(と言うより前から予約していたけど)ジムで体を酷使した。


 ジムのトレーナーが優しい笑顔と言葉でハート軍曹張りの負荷をかける。



 で、今日である。


 幸い、体からの悲鳴はない。


 マッサージ&鍼(+電気)で気分も爽快。


 で、帰宅後。


「焼肉のたれで焼うどんは上手くなるのか?」にチャレンジである。


 なお、我が家のノーマルの焼うどんは醤油オンリーである。


 まずはうどんを茹でる(もちっとした弾力になる)


 金網でうどんをしてフライパンに油と豚肉とあらかじめ切った玉ねぎを投入。


 異変は、この時に気が付いた。


 料理をしている方なら分かるだろうが、肉や玉ねぎから水分が出ているのだ。


『焼肉のたれ』を入れすぎれば、共倒れだ。


 しかし、私には長年の料理経験の勘がある。


 私は調味棚から『和風顆粒だし』を出して入れた。


 うどんを投入。


 おっも!


 重い……


 張り切って二玉はやりすぎた……


 皿に盛る。


 ここで忘れてはいけないのが湿気取りと風味アップの刻み海苔とカツオ節である。


 一口食べる。


 正直、「焼肉のたれ」感は減っている。


 ただ、醤油にはない香りや刺激がある。


 それをマイルドに顆粒だしや刻み海苔、カツオ節が旨味を倍増させる。


 夏の暑い日に辛口のたれで作ると美味しいと思う。


 

 ぜひ、おためしを。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

番外編 THE END OF 「焼肉のたれ」は万能か? の証明 隅田 天美 @sumida-amami

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ