人も虫も。炎の灯りに集まる。

主人公サラは、『雨船』と呼ばれる生物に乗り、
あるものが燃えて廃となったものを海に還すための旅に出る。


あるものとは手紙で、エリオからのものである。

彼が、読んだあとに手紙を燃やすよう頼んだのである。
サラがおこす風に乗って、海に還るために。



異世界が舞台の物語ではございますが、
なんとなく和の習慣文化に通ずる考え方があると思います。

非常に静かで、優しい物語です。ご一読を。