白狼が牙を剥く日

ばかわたし-bakawatasi

始まり

2060年1月。酷い吹雪が吹き荒れる中、シベリアでは雪と共に、銃弾が飛び交っていた。

「死にたくない!待て!やめろ!金を渡すから!命だけは勘弁してくだsss」バァン!

「衛生兵ー!」

「進めぇ!キュン!うわっグハっ」

怒号、銃声、命乞い。

真っ白な雪原は、瞬く間に赤く染まる。

思想は赤く染まることはなかったが。


そんなシベリアの、イルクーツクに、アレクサンダーは、山小屋で静かに暮らしていた。

戦争の恐怖か、性格か。

ただ目立たないことを1番に考えていたが、そんな彼には唯一、友人がいた。

「おい、入るぞ?アリョーシャ」

彼はイワノフ。イワン・ニコラエヴィチ・イワノフだ。

「ん、珍しいな。こっちまで来るなんて」

「あぁ、実は大変なことになったんだ」

彼の表情から、よほど深刻なことが伺える。

もしかしたら、どこかの軍閥か、西側軍の軍靴が迫っているのかもしれない。

「白系連合が侵攻された」

「は?」

あまりにも冷静に話す彼に、私は戸惑った。

白系連合とは、ロシア革命の際に、白系ロシア人が国外に逃げた際にできたコミュニティだ。2000年代初頭、ロシアが落ち着いた際に帰国したが、場所がない人の為に、再結成された。

「白系連合が侵攻されたって、どういうことだ?」

「白系連合の本部、イルクーツクが侵攻されたんだ。腐った共産主義者共に…!」

どうやら、共産主義系の軍閥かなんかが、本部を襲ったらしい。

「それで、今は?」

「ハバロフスクで、白系連合も武装しようってなったんだが、その通信を最後に、連絡がつかん。おそらく、ハバロフスクも襲われた。」

緊急事態だ。おそらく、完全に白系連合の打倒を目標にされている。

「とりあえず、どうすればいいんだ?」

「カムチャツキーと、ユジノサハリンスクで、白系ロシア人の軍閥がある。そこへ行ってみよう。」

俺の隠居生活が…トホホ…

だが、今は命の危険があるのだ。とにかく、カムチャツキーにある、白系ロシア人の軍閥が所有する空軍基地向かうことにした。


「やっとだな。」

「すげぇ、飛行機なんて滅多に見れないぜ?」

名前はよくわからないが、何やら飛行機がたくさんある。

「やあ、君たちが白狼かい?」

「え?」

「ん?」

「ああ、ごめん、造語症なんだ」

「アッハイ」

白狼。いい響きだな。

少し気に入った自分がいた。

「とりあえず、ついてきてくれるかい?」

「わかりました」

彼について行く。車に乗せられると、私は旅の疲れのせいか、すぐに寝てしまった。

「おい!起きろ!」

「ん…あと5分だけ…」

「起きろって!」

「ん…もう、なんだってんだ!?」

私は無理矢理起こされ、飛び起きる。

すると、何やら偉そうな人や、さっきの造語症の野郎がいた。

私は睡眠を邪魔されて怒っていたことを忘れて、冷静になった。

「あ、カムチャツキーに来たんだった。」

呆れたように、イワノフが冷たい目で見てくる。いや、ごめんって。

「君がアレクサンダー君かね?ずいぶんとふざけた野郎だな」

全俺の顔が耳まで真っ赤になった。

「おい!何か喋れ!」

私は顔を真っ青にして、謝罪した。

「す、すいません!」

「ふん、君の特技は顔の色を変えることかね?フハハ、面白い。それが戦場でどう役立つのか教えてもらえるかね!?」

迫力に怯える。

「ヒェッ化け物…!」

「えっ」

途端にそのお偉いさんは号泣して走り去っていった。

「あ…」

その場にいた誰もが困惑していた。

「心が砂の塊みたいに弱いんです…」

造語症の人の隣にいた、白衣を着た人物がそう教えてくれた。

「癖強い人多くね…?」

イワノフの野郎、言いやがった

「あの、造語症の方。そういえば、お名前は?」

「神」

「ああ…そうですか…」

聞くのが間違いだった。

とにもかくにも、軍のキャンプで暮らすことが認められた。


【ばかわたしから】

こんにちは。ばかわたしです。もう、夏が始まりましたね。そういえば、私の誕生日がちょうど1週間くらい前なんですよ。誰も祝ってくれませんでしたので、どうか祝ってください。友人と協力して書くことにしたので、スタイルが大幅に変わっています。すまん。キモオタが暇つぶしに書いてるだけなので、クオリティはク○です。ごめんなさい。このコーナーでは、質問に答えたりします。コメントでいいの?って言われそうだけど、コメントを見ない人もいるから、質問された中で、他の人にもこれ言っといた方がいいなってことはここで書きます。

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